4. 結論:ソフトバンクグループへの投資は「孫氏との一蓮托生」

これまでに見てきたように、ソフトバンクグループの株式は、非常に高いボラティリティ、信用需給による急変動のリスク、そしてNAVという指標の不確実性を抱えています。

過去には、市場が同社の投資戦略に懐疑的になり、時価総額がNAVを大きく下回る「ディスカウント」の状態が長く続いた時期もありました。

それでは、投資家はどのようなスタンスでこの企業に向き合うべきなのでしょうか。泉田氏は、同社のビジネスモデルの本質を次のように表現します。

「僕からすると、これってもう投資委託みたいなものですね。孫さんっていうファンドマネージャーがいて、孫さんが自分で案件取ってきて投資するみたいな話」

ソフトバンクグループの株を買うということは、一般の投資家では到底アクセスできないような世界最先端の未上場AI企業への投資機会を、孫正義氏という卓越した目利きを持つファンドマネージャーに託すことと同義です。

「今回見たように、ソフトバンクグループは分析しにくいんですよ。ただ、僕はやっぱり1つ評価すべきだなと思っているのは、孫さんしかできない投資というのがあるんですよ。その価値がどれぐらいあるのかということに尽きるかなと思います」

同社への投資を検討する際は、従来の財務指標や株価チャートの分析だけでは限界があります。

株価の乱高下というリスクを受け入れた上で、経営トップの描くビジョンとその実行力に自らの資金を託す、「一蓮托生」の覚悟が求められる銘柄だと言えるでしょう。

※本記事は決算情報および動画内容の解説を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行ってください。

参考資料

  • ソフトバンクグループ株式会社「2026年3月期 決算短信」(2026年5月13日)
  • ソフトバンクグループ株式会社「2026年3月期 決算説明会資料」(2026年5月13日)
  • ソフトバンクグループ株式会社「2026年3月期 投資家向け説明会資料」
  • YouTubeチャンネル「イズミダイズム」