3. 【75歳以上・二人以上世帯】金融資産保有額の平均と中央値
老後生活が長く続く可能性を考えると、生活費や医療・介護費に備えるためにも、一定の貯蓄を確保しておくことが大切です。
では、現代の高齢シニアは、どのくらいの金融資産を準備できているのでしょうか。
総務省「家計調査 家計収支編 2025年〔二人以上の世帯〕(8-10表)」によると、75歳以上・無職世帯の金融資産保有額とその内訳は以下のようになっています。
- 貯蓄:2392万円(内 金融機関2383万円)
内訳(金融機関分)
- 通貨性預貯金:763万円
- 定期性預貯金:775万円
- 生命保険など:396万円
- 有価証券:449万円
↳貸付信託・金銭信託:10万円
↳株式:223万円
↳債券:45万円
↳投資信託:171万円
75歳以上・二人以上の無職世帯における貯蓄額は、平均で2392万円です。このうち、金融機関に預けられている分は2383万円となっています。
内訳を見ると、預貯金だけで合計1538万円となっており、金融資産の多くを安全性の高い預貯金で保有していることがわかります。
一方で、有価証券も449万円保有されています。
75歳以上になると、資産を大きく増やすことよりも、生活費や医療・介護費に備えながら、必要に応じて取り崩していく視点が重要になります。
そのため、預貯金を中心に一定の流動性を確保しつつ、一部を有価証券で保有している世帯もあると考えられるでしょう。
ただし、ここで示されているのは平均額です。一部の高額保有世帯が平均を押し上げている可能性もあるため、すべての75歳以上世帯が同じ水準の貯蓄を持っているわけではありません。
老後の家計を考える際は、平均額だけで安心するのではなく、自分たちの年金収入、毎月の生活費、医療・介護費への備えをあわせて確認しておきましょう。
