2. 企業規模(大・中・小)で異なる月給、年齢階級別の平均賃金を比較
次に、企業の規模別に平均賃金がどのように違うのかを整理します。
「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」では、常用労働者の人数によって企業規模を以下のように定義しています。
- 大企業:常用労働者1000人以上
- 中企業:常用労働者100〜999人
- 小企業:常用労働者10〜99人
男女計の全年齢平均賃金を見ると、大企業は38万5100円、中企業は32万6200円、小企業は30万5600円であり、企業規模によって月額で8万円近い差があることがわかります。
ここからは、年齢階級別の平均賃金(男女計)を企業規模ごとに見ていきます。
ご自身の年齢や勤務先の規模と照らし合わせ、現状を確認する参考にしてください。
2.1 大企業の年齢階級別平均賃金(男女計)
- 19歳以下:21万8400円
- 20~24歳:25万8400円
- 25~29歳:30万1700円
- 30~34歳:34万4600円
- 35~39歳:38万6300円
- 40~44歳:42万2000円
- 45~49歳:43万9300円
- 50~54歳:44万7600円
- 55~59歳:46万5900円
- 60~64歳:35万7700円
- 65~69歳:29万4600円
- 全年齢計:38万5100円(平均年齢43.4歳、平均勤続年数14.1年)
2.2 中企業の年齢階級別平均賃金(男女計)
- 19歳以下:20万2600円
- 20~24歳:23万7600円
- 25~29歳:27万600円
- 30~34歳:29万9400円
- 35~39歳:32万2300円
- 40~44歳:34万6100円
- 45~49歳:36万2100円
- 50~54歳:37万6000円
- 55~59歳:37万6700円
- 60~64歳:31万6200円
- 65~69歳:28万4600円
- 全年齢計:32万6200円(平均年齢44.1歳、平均勤続年数12.4年)
2.3 小企業の年齢階級別平均賃金(男女計)
- 19歳以下:20万1900円
- 20~24歳:22万6300円
- 25~29歳:25万8200円
- 30~34歳:28万6500円
- 35~39歳:30万5300円
- 40~44歳:31万8900円
- 45~49歳:33万円
- 50~54歳:33万6600円
- 55~59歳:33万5100円
- 60~64歳:31万5700円
- 65~69歳:28万1000円
- 全年齢計:30万5600円(平均年齢46.0歳、平均勤続年数11.5年)
2.4 企業規模による賃金格差は年齢とともに拡大する傾向
20歳代後半の時点ですでに、大企業の30万1700円と小企業の25万8200円では、月額4万円以上の差が生じています。
この差は年齢を重ねるごとに広がり、50歳代後半になると大企業の46万5900円に対し小企業は33万5100円と、月額の差は約13万円にまで拡大します。
同じ年齢でも勤務先の規模によって賃金に大きな差が生まれることは、今後のキャリアや働き方を検討する上で重要なポイントです。
男女別の全年齢平均を見ても、大企業は男性42万8000円・女性31万800円、中企業は男性35万6000円・女性28万100円、小企業は男性32万9600円・女性26万4000円と、規模が小さくなるにつれて男女共に賃金が低くなる傾向にあります。
役職別の試算年収と比較すると、部長クラスの約1017万円という年収は、大企業の平均年収(38万5100円×12カ月で約462万円)を大幅に上回っていることが明らかです。
このことから、賃金を上げるためには「より規模の大きな企業で働くこと」と「昇進して役職に就くこと」という2つの方向性が考えられます。