65歳からの年金、ざっくりいくら?【厚生年金メイン・平均年収610万円の会社員】など受給額例を5パターンで比較
「今の働き方」が未来の年金額を決める!フリーランスや専業主婦など、ライフコースによる格差と老後家計の守り方
yoshi0511/shutterstock.com
先日、フリーランスとして長く活躍している知人とランチをした際、老後のお金の話題が出ました。
「ずっとフリーランスだったから、将来の年金は低いんだよね……」とポツリとこぼした一言がとても印象に残りました。
毎日の仕事に追われているとつい忘れがちですが、私たちの「今の収入や働き方」は、そのまま老後の年金額に直結しています。
2026年度の年金額は厚生労働省の改定を経て、4年連続の増額となりました。
しかし、身近な食料品や日用品の値上がりが続くなか、「年金が増えても生活は苦しい」と感じているシニア世代は少なくありません。そしてこの現実は、決して上の世代だけのものではなく、いま現役で働いている私たちの「未来の姿」でもあります。
本記事では、現在のシニア世代が実際にどの程度の年金を受給しているのかを確認しながら、老後資産を守る視点について整理していきます。
その前にまず、いまの自分の働き方が将来の年金にどう影響するのか、基本的な仕組みを確認しておきましょう。
1. 「いまの働き方」が未来の年金額を決める
老後の年金額は、受給スタート時点で国が勝手に決めるものではなく、私たちの「現役時代の働き方」によってすでに計算が始まっています。
日本の公的年金は、1階部分の国民年金(基礎年金)と、2階部分の厚生年金から成り立つ「2階建て構造」です。
現役時代の働き方によって、積み上がる年金の種類が大きく変わります。
1.1 会社員・公務員(厚生年金に加入している人)
厚生年金は「報酬比例」という仕組みをとっており、現役時代の給与(賞与含む)が高かった人、そして長く加入していた人ほど、将来の年金額が増えます。
今のキャリアアップや収入増が、そのまま「老後の年金水準アップ」に繋がるしくみです。
1.2 自営業・フリーランス(国民年金のみの人)
1階部分の基礎年金のみとなるため、将来の受給額は「満額でも月額約7万円(※)」と定額です。
現役時代にどれだけ高収入であっても公的年金額は増えません。
※2026年度の老齢基礎年金の満額:7万608円(月額)
1.3 パート・アルバイト(扶養内で働く人)
いわゆる「年収の壁」を意識して扶養内で働く期間が長いと、将来は基礎年金メインの受け取りとなります。
過去に正社員などで働いていた期間があればその分の厚生年金は受け取れますが、目前の手取りを優先するか、自ら厚生年金に加入して将来の受給額を増やすか、今の選択が老後の家計に直結します。
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
【保有資格】
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。
【経歴】
二種外務員資格や相続診断士などの資格を保有し、「お金とくらし」にまつわる情報を専門的かつ丁寧に発信する金融メディア編集者・ライター。
早稲田大学第一文学部史学科卒。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。また、大手人材派遣会社における採用管理業務などの実務経験もある。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。
専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事執筆をおこなう。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年7月9日更新)
監修者
LIMO編集部年金解説班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
LIMO編集部年金解説班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2026年6月17日)