老後資金だけではなくライフプラン毎にかかる金額を把握しているか

老後資金だけではなく、教育資金やマイホーム代、介護費用など、お金がかかることはたくさんあります。ライフプラン毎に必要になるお金を計算して、ざっくりでも自分の人生全体で必要になる金額を知ることは大切です。もし現状の収入見込みでは足りなくなりそうなら、転職や副業での対応も考えることができるからです。

貯金だけではなく投資という選択肢を持っているか

日本人は投資に関して苦手意識を持つ人が多いと言われます。しかし、今は個人型確定拠出年金のiDeCoや、少額投資非課税制度のNISA、つみたてNISAなどのように節税対策にもなる資産運用の制度も存在します。銀行預金の利息はほとんどつかない時代、老後に向けた長期投資は一考に値するでしょう。

家計改善、共働きの落とし穴は?

最後に、最近増えている共働き世帯で老後資金を貯めていくための注意点について考えます。

共働きの場合、それぞれの収入と支出がどのくらいあるか知らないという家庭もあるのではないでしょうか。たとえば、毎月決まった金額をお互いに共有の財布に入れて家賃や光熱費、食費などを賄い、それ以外のお金は各自で貯金などをしていると、一家としての資産が明確に把握できません。

また、共働きでお財布を別にしていると、片働きの場合よりも比較的生活に余裕ができる分、ついつい自分のために使い過ぎてしまうこともあるでしょう。また、相手がきちんと貯めてくれているから大丈夫だと過信してしまうのも危険です。

そこで、お互いの資産状況や出費の状況はきちんと共有することを考えましょう。そのほうが夫婦2人が将来の蓄えについて具体的な議論ができるようになります。生活費だけではなく、貯蓄用の口座を新たに作り、そこにお互い毎月一定額を入金して共通資産としての貯蓄を積み上げるのも一つの手です。

おわりに

公的年金制度では、今後受給開始年齢が上がったり、受給額が減ったりということも考えられます。そのため、老後資金は多めに用意しておいた方が安心と言えるでしょう。貯蓄を増やしていくには転職や副業、投資といった選択肢も考えられます。また、各家庭ごとにどうやって資産を増やすかという話し合いも大切です。老後にお金がなくて焦ることのないように、なるべく早い段階から準備をしていきましょう。

LIMO編集部