3. 貯蓄格差の実態:年代別「貯蓄100万円未満」と「2000万円以上」の世帯割合

前の章で確認した平均値と中央値の乖離からもわかるように、貯蓄額には年代内で大きなばらつきがあり、十分な資産を形成できていない世帯も少なくないのが現状です。

ここからは世帯タイプ別に、各年代で「貯蓄100万円未満」と「貯蓄2000万円以上」の世帯がどの程度の割合を占めるのかを明らかにします。

3.1 単身世帯における貯蓄100万円未満と2000万円以上の割合

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」から、単身世帯における「貯蓄100万円未満(金融資産非保有を含む)」と「貯蓄2000万円以上」の割合を抽出しました。

【単身世帯:年代・貯蓄100万円未満の割合・貯蓄2000万円以上の割合】

  • 40歳代:47.2%・12.7%
  • 50歳代:45.3%・15.9%
  • 60歳代:39.5%・21.1%
  • 70歳代:27.5%・25.4%

3.2 二人以上世帯における貯蓄100万円未満と2000万円以上の割合

同様に、J-FLECの「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」より、二人以上世帯の「貯蓄100万円未満」と「貯蓄2000万円以上」の割合を見ていきます。

  • 40歳代:28.8%・21.3%
  • 50歳代:24.7%・26.9%
  • 60歳代:17.5%・39.6%
  • 70歳代:15.4%・37.5%

世帯構成にかかわらず、どの年代においても全体の2割から4割の世帯が、貯蓄をほとんど保有していない状況が見て取れます。

一方で、2000万円以上の貯蓄を持つ世帯は、40歳代から50歳代では約1割から2割、60歳代や70歳代でも2割から4割程度となっており、多数派ではないことがわかります。

このような貯蓄分布を見ると、現役世代が毎月の手取り収入からどれくらいを資産形成に回しているのか、その実態も気になるところです。

次の章では、40歳代から70歳代の各年代が、収入のうちどの程度を貯蓄に充てているのかを掘り下げていきます。