シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年8月13日に更新されたキャンドゥの2019年7月既存店売上高は、対前年同月比97.8%でマイナス成長となりました。なお、同社の客数・客単価の内訳は開示されていません。
一方で全社売上高は100.1%となりプラス成長を果たしました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社の2019年11月期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高で今期プラス成長となったのは3月(100.5%)のみです。プラス成長月1ヶ月に対し、マイナス成長月7ヶ月と苦戦しています。また足元では4ヶ月連続のマイナス成長となっています。
一方で全社売上高は、プラス成長月5ヶ月に対しマイナス成長月3ヶ月。プラス成長月の数が上回っており、既存店に比べ善戦しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は昨年5月の1,887円を天井とする下落が続きましたが、12月25日に1,466円まで下落した後に反転。緩やかな上昇が続き、3月末には1,700円を回復しました。しかしその後は反落が続いており、6月以降概ね1,600-1,650円付近での取引が継続中です。
既存店売上高が不振であり、4ヶ月マイナス成長が継続しています。ただし対前年同期比で97.0~100.5%間の数字で推移しており、底抜けせずに堪えている状態でもあります。既存店再建の施策に加え、既存店がプラス成長に転じるタイミングが今後注目されます。
参考記事:2019年7月度 月次売上高前年比速報
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