1. 日経平均は米半導体株安などの影響で続落

2026年6月5日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日比882円57銭安の6万6588円12銭でした。続落です。下げ幅は一時1600円あまりに広がり6万6000円を割り込む場面もありましたが、引けにかけては値ごろの銘柄も物色され下げ渋りました。

前日に米半導体大手ブロードコムがAI半導体の売上高見通しを据え置いたことなどをきっかけに大幅売りとなりました。主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も2%あまり下げ、関連株が軟調となりました。これを受けて東京市場でもAI、半導体関連株などが売られました。

半導体関連銘柄は足元で急騰していることから利益確定売りも出やすくなっています。5日にはアドバンテスト、イビデン、東京エレクトロンの3銘柄だけで日経平均を850円あまり下げました。一方で、キオクシアホールディングスやTDKなどは押し目買いも入りました。判断が難しい状況が続いています。

今週、日経平均はどのような動きになるでしょうか。5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比695ドル15セント安の5万0866ドル78セントでした。同日に発表された5月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比17万2000人増と、市場予想(8万人増)を上回りました。投資家の間では、米労働市場の改善を示す内容だと受け止められましたが、最近の相場で難しいのはそれがそのまま買いにつながらないことです。むしろ、労働市場の悪化が一服したことで、米連邦準備理事会(FRB)が当面、政策金利を現行の水準で維持するだけでなく年内に利上げに踏み切るとの見方が広がり、リスク回避の動きになりました。

同日、ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディア、シスコシステムズ、キャタピラー、IBM、マイクロソフトなどが売られました。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は10.25%安で終えています。日本株も週初から関連銘柄が売られる展開になりそうです。足元で急騰しているキオクシアやソフトバンクグループなどは売り圧力が強まりそうで、急な値動きに注意したいところです。

米連邦準備理事会(FRB)が当面、政策金利を現行の水準で維持するだけでなく年内に利上げに踏み切るとの見方が広がり、リスク回避の動きになりました。1/2

日経平均株価

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2. 日経平均は上昇トレンド継続中

日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月上旬に25日移動平均線、75日移動平均線を突破するとその後は力強く上昇しています。6月3日には一時6万8786円と最高値を更新しました。今後はどのような動きになるでしょうか。

チャートの形は悪くありません。日足を見ると小幅な調整はあるものの、中期的には力強い上昇トレンドが形成されています。チャネルの下限まで下げてはその後反発し上昇していくという流れが続いています。ただ、直近で大きく急騰したことから、RSIなどオシレーター系の指標は「買われ過ぎ」と過熱感を示しています。

心理的節目となる7万円突破までには若干の時間がかかるかもしれません。ただし、6万5000円あたりまでの押しであれば積極的に押し目買いを狙っていきたいところです。

チャートの形は中期的には力強い上昇トレンドが形成されています。ただRSIなどオシレーター系の指標は「買われ過ぎ」と過熱感を示しています。2/2

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃