それは、イヤイヤ期真っ最中の3歳児の育児法を使うことです。イヤイヤ期は、自分の意志を主張できるようになってきてわがままになる時期。このわがままへの対処法が、よその子の困った行動にも活用できます。

気持ちに寄り添う

トラブルが起きたら、まずはその子の気持ちに寄り添ってあげましょう。たとえば、叩いてしまった子には「どうして叩いちゃったの?」と子どもの気持ちを聞いてあげます。理由がわかれば、叱らないでトラブルを解決する方法が見つかるかもしれません。

子どもが納得する理由を考える

してはいけないことを伝えるのには、なぜダメなのか理由を説明することが大切です。ただ「ダメ!」と言うだけでは、子どもはなかなか納得しません。「お友達が痛いから、叩かないで口で言ってあげてね」「これは危ないから、こっちにしようか」と気持ちに寄り添いながら、子どもにもわかりやすい理由を伝えてあげましょう。

逆転の発想「一緒に遊んでみる」

困った行動を逆手にとって、いっそ遊んでしまうのも方法です。たとえば、叩いたり追いかけまわしたりして他の子を困らせているのなら、「〇〇くんオニが来た、逃げろー!」とオニごっこに変えてしまいます。トラブルになる前に、その子の気持ちが満足するような遊びにしてしまうということです。大人が一緒に混ざって遊んであげれば、子どものわがままもうまくかわしながら遊びに変えていけるのではないでしょうか。

おわりに

叱らないのも叱るのも、それぞれの家庭の方針で、他人が口を出すのはなかなか難しいものです。でも、方針が合わない家庭とも付き合っていかなければならない場面もありますよね。相手の親とのトラブルを避けるためには、自分の考えを押し付けないことが大切です。叱る以外の方法で上手に対処しながら、程よい距離感で付き合っていくのが一番かもしれませんね。

LIMO編集部