シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の医療用医薬品事業会社である協和キリン(協和発酵キリン)です。なお、2019年7月1日付で協和発酵キリンは、協和キリンに社名変更しています。
 

協和キリン(協和発酵キリン)の平均年間給与はいくらか

協和キリン(協和発酵キリン)(提出会社)の2018年12月31日時点での平均年間給与は856.2万円と800万円を超えています。また、従業員の平均年齢は42.8歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は18.4年となっています。

協和キリン(協和発酵キリン)の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年12月31日時点で3918名。単体で3000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • 医薬:3918名

また、連結の従業員数は7242名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 医薬:5348名
  • バイオケミカル:1894名

過去3年の業績動向

協和キリン(協和発酵キリン)(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上収益ですが、過去3年をみると、2016年12月期は3479億円、2017年12月期は3533億円、2018年12月期は3465億円となっています。なお、2017年12月期より国際会計基準を採用しています。

また、税引前利益については増益傾向が継続しています。2016年12月期には428億円の水準であったものが、2018年12月期には734億円にまで増加しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社の所有者に帰属する当期利益は税引前利益と同様に増益傾向で、2016年12月期には304億円であったものが、2018年12月期には544億円となっています。

※協和キリン(協和発酵キリン)の2017年12月31日時点での給与についてはこちら

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部