大学進学にそれなりにお金の準備をしていても、子供が親の予想外の進路に行きたい!といいはじめたら、どうします?「うちにはお金がないから」といって諦めてもらうか、何とか算段して親子で頑張るか…。
大学の学費の算段といえば「奨学金」です。とはいえ奨学金のホームページ見ても分かりづらいし「どうすりゃいいんだ?」と思っている親御さんも多いのでは?「どうすりゃいいんだ?」と思っているうちの一人である筆者が、色々調べてみました。
大学の奨学金って、どんなのがあるの?
給付型と貸与(たいよ)型があります。要は「もらえるか?」「借りるか?」ということです。
給付型
日本学生支援機構の給付型奨学金があります。収入の基準があり、住民税非課税、およびそれに準ずる世帯(目安で親子4人世帯の収入が380万円まで)に受給資格があります。シミュレーションできるページもあります。
また、学校独自のものや、企業が運営しているもの、地方自治体が運営しているものもあります。
貸与型
日本学生支援機構の貸与型奨学金には、「第一種」と「第二種」があります。第一種は、利息の付かないタイプで、評定平均3.5以上が目安で一定の所得制限があります。第二種は利息が付くタイプです。
第一種は、月の給付額が自宅から通学で私立の場合2万円、3万円、4万円、5万4千円まで選べます。(公立/私立、自宅からと下宿とで違います)
第二種は、2万円~12万円まで、1万円刻みで設定できます。貸与型も同じくシミュレーションできるページがあります。利息は返済が始まってから(つまり卒業後)付きます。支援機構のホームページに金利が年3%とあり、ビビりました。今どき住宅ローンだって1%台なのに…思わず電話して聞いてしまいました。第二種の令和元年度に5月貸与終了した者の貸与利率は、0.146%で、利率固定方式と利率見直し方式があります。
※利率は貸与終了月に確定し、返済方式は「元利均等方式」です。
手続きは「知らなかった」じゃ遅い!先手必勝が絶対
「先手必勝」と銘打ったのには理由があります。大学入学直後からの奨学金は、高校3年生の5~6月に予約をしなくてはならないからです。
それよりも先手必勝なのは、第一種(利息ナシ)の評定平均の3.5の算出期間が高校1年と2年の成績(評定)だからです。高3になってからではまったく遅いのです。高校の先生に聞いたら「良ければよいほどいい、4.0目指せ!」と発破掛けられました。成績が上の子から取っていくので評定が良ければよいほどベターなのです。
学校独自の奨学金制度や、自治体、企業の奨学金制度もある
市町村や自治体が運営している奨学金もあるということなので、住んでいる区や都に聞いてみましたが、東京都には残念ながらその制度はなさそうです。基金を設置しているは、都道府県だと、山口県、鳥取県、徳島県、香川県、富山県、新潟県、鹿児島県、栃木県、福井県、山梨県などです。地方の自治体その他の地方公共団体は、佐世保市や喜多方市などです。
学校独自の奨学金制度を持っている大学もあります。民間財団の奨学金(企業がこの学校と指名で奨学金を出す制度)もあります。