公共の場で騒いでいる子どもの横で、知らんぷりしている母親…。みなさんも、1度はこのような光景を見た経験があるのではないでしょうか。ここで気になるのが、母親は「叱りたいけど叱れない」「あえて叱らない」のどちらかということ。今回は、それぞれの考えについて迫っていきます。

「あえて叱らないママ」に困惑する周囲の声

まずは、「あえて叱らない」パターンについてみていきましょう。これは、家庭の教育方針として叱らずにいようと決めているケースが挙げられます。

確かに、教育方針は家庭によって違って当然。しかし、その教育方針により周囲が迷惑することもあるようです。その周囲の本音を聞いてみましょう。

・「子どものお友達に、すごく自分勝手な子がいます。周りの子を叩いたのに、母親はニコニコしながら『あらら、ママ悲しいなぁ』と声をかけるだけ。ちょっと甘すぎません?」

・「姉の子が包丁で遊んでいたので、『ダメ、危ない!』といいながら取り上げました。すると、叱らない育児派の姉に『怒るから泣いちゃったわよ!ほら謝って!』と叱られたんです。もう開いた口が塞がりません」

・「幼稚園の保護者会で『息子はデリケートだから気を遣ってあげてほしい』といっているママがいました。あなたの子ども、いつも暴れまくっているいじめっ子ですけど…?」

「叱れないママ」の悩み

「何があっても叱らない!」と決めているママがいる一方、事情があって叱れないママも存在します。自分の子に対して叱りにくさを感じるのは、一体なぜなのでしょうか。

そこには、「周囲の目線」に怯えるママたちの姿がありました。「厳しく叱ると虐待を疑われそう」「申し訳なさそうにしないと」といった焦りが、思うように叱れない気持ちに繋がるようです。

また、「叱る体力が残っていない」という状況に陥ることもあります。どんなに叱っても暴れる、どんなにあやしても泣いてしまう我が子といると、もうヘトヘトになってしまうのです。「怒っても無駄だ」と悟ると、無気力になってしまうのも無理はないのかもしれません。

周囲はどう対応すべき?