シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手エンジニアリングメーカーである川崎重工業です。
川崎重工業の平均年間給与はいくらか
川崎重工業(提出会社)の2019年3月31日時点での平均年間給与は707.7万円と700万円を超えています。また、従業員の平均年齢は38.7歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は13.6年となっています。
川崎重工業の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年3月31日時点で1万6899名。単体で1万6000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 航空宇宙システム:5281名
- エネルギー・環境プラント:2974名
- 精密機械・ロボット:1664名
- 船舶海洋:2066名
- 車両:1582名
- モーターサイクル&エンジン:2154名
- 全社共通:1178名
また、連結の従業員数は3万5691名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 航空宇宙システム:7983名
- エネルギー・環境プラント:5878名
- 精密機械・ロボット:3862名
- 船舶海洋:2416名
- 車両:3355名
- モーターサイクル&エンジン:9070名
- その他:1949名
- 全社共通:1178名
過去5年の業績動向
川崎重工業(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向にあります。2015年3月期に1兆4861億円であった水準が、2019年3月期には1兆5947億円となっています。
また、経常利益については、2015年3月期は842億円、2016年3月期は932億円、2017年3月期は366億円、2018年3月期は432億円、2019年3月期は378億円でした。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は、2015年3月期の516億円から2017年3月期の262億円まで減益が続きましたが、その後は2018年3月期は289億円、2019年3月期は274億円となっています。
※川崎重工業の2018年3月31日時点での給与についてはこちら
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部