気にせずにいられる人は、何ひとつ気にしない、でも、気になる人はとことん気にしてしまう…それがママ友との関係。

自分の知らない話題で他のみんなが盛り上がっていたり、自分の知らないお店の話をしていたりすると「私の知らないところでみんなで、会ってるんだ…私は誘ってもらえないんだ…」と、とてつもなく傷ついてしまうのです。

そんなにしんどいなら、ママ友付き合い止めればいいのに…と思うのですが、誰とも交流がなくなり、孤立してしまうのも怖い…。彼女たちは口をそろえてそう言います。

SNSがストレスです

7歳の男の子のママ、Fさんは、インスタグラムがストレスだ、と言います。「インスタグラムのフォロワーは、主に息子の幼稚園時代に知り合った園ママ。私立の幼稚園だったので、小学校はバラバラ。でも、インスタグラムでいいねをしあったり、コメントを残したりして交流は続いていたんです」

それなりにインスタグラムを楽しんでいたFさんですが、ある日モヤっとする投稿に遭遇します。「ひとりの園ママが、ランチの写真をアップしていました。すると、他の園ママが『あ、あのときのだ~』『美味しかったよね』とコメントしてるんです。私としてはかなり仲の良いママ友だ、と認識していた人たちだったので、私だけ誘ってもらえなかったことがかなりショックで…」

それ以来、インスタでママ友がどこかへ出かけた、という写真をアップするたびに「また私以外のみんなで出かけたんじゃないか…」と思い、暗い気分になってしまうのだそうです。

「そんなにストレスなら、インスタグラムやめた方がよくないですか?小学校も違うなら、そうそう会うこともないでしょうし、SNSでストレスをためるなんて本末転倒でしょう」という筆者の言葉に彼女は「インスタをやめたらますます孤立してしまいそうで…やめる勇気がありません」と返答しました。

悲しそうな彼女の顔を見つめながら、きっと「誰にも嫌われたくない、みんなから好かれたい」と思う人はこんな風に少しのことが気になり、疎外感を抱いてしまうのかもしれないな…と思った次第です。

気にしすぎ?「仲間外れにされている」と感じる瞬間

ママ友に仲間外れにされている、自分は孤立している、と考える人は意外に多いようです。

「私が公園に行ったとき、みんながサッと帰ったことがあった。たまたまで気にすることはない、と別のママ友から言われてけれど、とうぶん怖くて公園に行けなかった」(3歳の女の子のママ)

「Facebookで私だけ『いいね』をしてもらえなかったとき」(5歳の男の子のママ)

「なんだか会話していると、私以外でLINEグループを作っているような気がする…」(4歳の女の子のママ)

「仲の良い5人のママ友グループの一員です。そのうち女の子のママは私を含めて3人なのですが、前うちの子以外のふたりがお揃いのTシャツを着ていた。『同じTシャツをもっってることがわかったから、今度会うとき双子コーデしよう!』という話になって、と言っていたけど…。やるやらないは別にして、うちにもひと声かけてほしかった」(6歳の女の子のママ)

ん~ん…。どれも気にしすぎのような気もしますが…。しかし、あるひとつのことで不信感を抱いてしまうと、その人たちの言動全てが疑わしく思えるのはよくある話。自分ひとりの問題なら、これぞその人たちとの縁を切るタイミングと言えますが、子どもたちが仲よしの場合、むやみにそのグループから抜けることもできないのが現状です。

また、仲間外れにされている気がするけれど、孤立するのが怖いから、甘んじてその場にいる…という人も。いずれにせよ、一度でも「あ、仲間外れにされているな」「あ、何だか距離を置かれているな」と感じたら最後、二度と以前のような関係には戻れません。「覆水盆に返らず」なのです。縁を切る…とまではいかなくとも、相手との付き合い方を根本から考え直す時期が来たのだ、と自分に言い聞かせることが大切です。

モヤモヤを抱きながらもママ友関係を継続してる人たちに共通して言えるのが、「ママ友」と「友達」を混同して考えていること。ママ友とは決して友達ではありません。友達はお互いの性格や価値観を尊重し合える相手であるのに対し、ママ友とはまず子どもありきの関係、子どもがいなかったら交わることのない関係なのです。

中にはママ友の垣根を越えて友情をはぐくむことができた…というケースもあるでしょう。しかし、ほとんどの場合、ママ友は友達ではなく「知り合い」にカテゴライズすべき関係なのです。

成長と共に関係は希薄になる