LINEを安全に使いこなすためにも、子供がトラブルに巻き込まれないようにすることが大切です。ここでは対策を紹介していきます。

対策1. LINEに登録している友達を確認する

LINEを始める際に、親や祖父母以外の人物を登録する時は親に報告するルールを決めておくと、子供の交友関係を把握することができます。これまでノータッチだった場合も、「子供に任せっきりだとトラブルに巻き込まれる」と説明して確認することが大切です。また、頻繁に遊ぶ友達のIDは控えておきましょう。子供だけの外出で「予定の帰宅時間を1時間もオーバーしている」「メッセージを送っても返信がない」といった事態が起きた時、子供の友達に連絡を取れます。

LINEの使用状況を子供任せにし、丸投げにしているとトラブル発生の確率がグッと高まるのは自然なことです。子供のLINE使用に関心を持ったり定期的に確認する姿勢を見せて、子供が「親の管理下に置かれている」と受け止めるようにしましょう。

対策2. セキュリティーやプライバシーの設定を親子でする

LINEを始める前に、セキュリティーやプライバシーの設定を親子で確認していきましょう。子供任せにしていると、設定の抜けが起きるので親子で行うことが大切です。安易に「いいね」や「シェア」をしてしまうと、アイコンやアカウント名が他の人に見られてしまう可能性もあると必ず説明してください。個人情報が流れると身元がバレて危険です。LINEは便利なものですが、使用する時はセキュリティーを意識することを子供の頃から身につけさせておきましょう。

対策3. 用事がない時は友達とLINEをしないようにする

気軽にメッセージを送ったり、やり取りができるLINEは子供にとって魅力的です。特に夏休み中は友達と顔を合わせる回数も減るので、つい意味もなくLINEをしてしまう子も多いものです。時には切り上げのタイミングが分からずダラダラと続いたり、夜遅くまで続くこともあります。

しかし、用事がないのにメッセージを送ったり夜に送信されては友達も困ります。返信がなかったり反応がないと、「既読スルーされた」「また未読スルー?」と不安が大きくなるだけで良いことはありません。普段の会話のつもりで送っても、相手がそう捉えない場合もあるのです。「用事がある時だけLINEをし、要らぬトラブルを招かないように」と子供に釘を刺しましょう。また、LINEの使用時間を決めて、夜は親の手元に置いておくなど子供が寝室に持ち込まないような対策も必要です。

LINEは子供にとっては楽しいツールだけれどリスクもある

LINEは親子や友達との連絡手段としてとても便利です。しかし、何の対策もしないまま子供に使わせてしまうと、トラブルが発生することもあります。LINEの注意点をしっかり説明し、子供に「使い方次第ではLINEは危険なものになる」と自覚させて安全に使用するようにしましょう。せっかくの夏休みを、楽しく明るい気持ちで過ごせるようにしたいですね。

中山 まち子