繊維から食料、機械まで多岐にわたる事業を展開し、非資源分野で圧倒的な強さを誇る伊藤忠商事。
同社は純利益1兆円に迫る規模でありながら、2026年度には1.5兆円という巨額の成長投資を計画するなど、さらなる飛躍を目指しています。
しかし、これほど巨大で複雑な事業構造を持つ企業が、なぜあらゆる分野で安定して利益を生み出し続けることができるのでしょうか。
これほどまでに強靭なビジネスモデルを構築できる理由について、元機関投資家の泉田良輔氏が伊藤忠商事の事業構造と財務体質を分析し、業績好調の本当の理由を解説します。
この記事のポイント
- 総合商社は「実業を持った巨大なアクティブファンド」として分析できる
- 伊藤忠商事の強みは、価格変動の激しい資源に頼らず「非資源」で稼ぐ構造にある
- 銀行借入(レバレッジ)と実業のデータを掛け合わせた投資戦略が商社の武器
- 1.5兆円規模の成長投資で、全セグメントのバリューチェーン強化を狙う
- 長期政権を築く経営トップの後継者育成が、今後の投資判断を左右するリスクとなる