さわやかな初夏の風に若葉がそよぎ、少しずつ梅雨の気配も近づいてくる6月。気温や湿度が高くなるこれからの季節は、庭やベランダの植物選びも「涼感」を意識したくなりますよね。
そこでおすすめなのが、白やブルー系の花を咲かせる植物たちです。じめじめとした梅雨時でも花壇に圧迫感を与えず、爽やかなナチュラルガーデンを作ることができます。
品種によっては成長すると大型になるものや生育が旺盛な種類もあるため、あらかじめ成長後のサイズを見越して植え付けることや、鉢植え向きの品種を選ぶことが、失敗を防ぐ大切なポイントです。
今回は、初夏の涼やかな庭づくりやベランダガーデニングにぴったりな、暑さに強くて長く咲く多年草を3種類、参考価格とともにご紹介します。
1. この記事で紹介する「暑さに強い、ホワイト&ブルーの多年草」
1/8
zzz555zzz/shutterstock.com
- ガウラ: 白い蝶が舞うような可憐な花を咲かせ、庭を涼やかに演出してくれる丈夫な多年草です。
- アガパンサス: 花火のようにパッと開く涼しげな花を咲かせ、年々大株に育つ強健な植物です。
- カラミンサ・ネペタ: 霞のような小花と爽やかなミントの香りが特徴で、花壇の引き立て役になる観賞用のハーブです。
2. 暑さに強い《ホワイト&ブルーの多年草3選》涼やかカラーは夏ガーデンの主役!
白やブルーで統一された涼しげな色合いと、自然な草姿が魅力の植物たち。過酷な夏の暑さにも負けず、初心者でも比較的育てやすいおすすめの3種を詳しく見ていきましょう。
2.1 風に揺れる白い蝶「ガウラ」
ガウラ2/8
Alex Manders/shutterstock.com
細長い茎の先に、蝶がひらひらと舞っているかのような可憐な花を咲かせるガウラ(白蝶草)。そよ風に揺れるその姿は、ナチュラルガーデンの雰囲気をぐっと高めてくれます。
暑さや乾燥に強く極めて丈夫ですが、生育が非常に旺盛なため「植えっぱなし」は禁物です。梅雨前などに思い切って半分ほどの高さに「切り戻し」を行うことで、草姿が乱れたり倒伏したりするのを防ぎ、秋まで美しい姿を楽しめます。
ベランダなど限られたスペースの鉢植えで育てる場合は、草丈がコンパクトにまとまる「矮性(わいせい)品種」を選ぶと、管理がしやすく美しく育ちます。
※参考価格:400円~1000円(3号ポット苗)
2.2 花火のような姿が涼しげな「アガパンサス」
アガパンサス3/8
Ljumitza/shutterstock.com
初夏に伸びた茎の先に、青紫や白の花を放射状に咲かせるアガパンサス。光沢のある長い葉も美しく、その立ち姿が花壇に立体感と清涼感をもたらしてくれます。
日当たりと水はけの良い場所に地植えすれば、年々大株に育ち花数を増やしていきます。ただし、根張りが非常に強いため、数年に一度は株分けを行うことで健やかな成長を保てます。また、鉢植えやベランダで育てる場合は、あっという間に根詰まりを起こして鉢を割ってしまうこともあるため、深くて大型の鉢を用意するか、鉢植え向きの小型(コンパクト)品種を選ぶことが重要です。
アガパンサスには一年中葉を保つ「常緑種」と、冬に葉を落とす「落葉種」があります。常緑種は寒さにやや弱いため、寒冷地にお住まいの方は耐寒性の強い落葉種を選ぶなど、地域に合った品種選びが大切です。
※参考価格:500円~1500円前後(ポット苗)
2.3 爽やかな香りの観賞用ハーブ「カラミンサ・ネペタ」
カラミンサ・ネペタ4/8
reflexion I nature/shutterstock.com
淡いブルーや白色の極小の花を、ふんわりと咲かせるカラミンサ・ネペタ。葉に触れるとミントのような清涼感のある香りが漂う「観賞用ハーブ」で、嗅覚からも涼しさを感じさせてくれます。
他の植物の足元や間に植えることで、花壇全体を優しくまとめる優秀な引き立て役になります。ただし、こぼれ種や地下茎で非常に旺盛に広がるため、鉢植えで楽しむ場合は他の植物を圧迫しないよう単植にするのが安心です。
地植えの場合も、日本の高温多湿な夏を乗り切るため、株元の風通しを確保し、他の植物が蒸れて病害虫が発生したり枯れたりするのを防ぐ目的で、適度に間引いてあげましょう。
夏の厳しい暑さにも強いですが、猛暑期には一時的に花を休めることもあります。その際に伸びすぎた茎を切り戻してあげると、秋に再びきれいな花を咲かせてくれます。
※参考価格:400円前後(3号ポット苗)
3. まとめ
今回は、初夏の庭やベランダを涼しげに彩ってくれる、暑さに強い多年草を3つご紹介しました。
白やブルー系の花色でまとめることで、植物同士が喧嘩せず、統一感のある爽やかなナチュラルガーデンを作ることができます。
また、それぞれの植物の成長スピードや根の張り方を知って適切にお手入れや環境づくりをしてあげることで、梅雨時でも重苦しい印象にならず、美しい景色をキープできますよ。
じめじめとした季節も、これからやってくる厳しい夏も、涼しげな植物たちの姿に癒されながら、無理のないガーデニングライフを楽しんでみてくださいね。
4. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?
さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。
※分類には諸説あります。
※園芸品種では、常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。
5. こちらの「ガーデニング」記事もおすすめ!
5.1 庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
ガーデニングを始めたら、元気によく育つ植物を選びたいものですが、中には「生育旺盛すぎて手に負えなくなる植物」もあります。
今回は庭植えに注意が必要な多年草・低木3選と、広がらないように上手に楽しむ育て方のコツを紹介します。
5.2 【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
「玄関まわりを緑で彩りたいけれど、毎日のメンテナンスが大変そう…」とお悩みではありませんか?今回は、虫がつきにくくローメンテナンスで育つ「小さめの常緑低木」を3種類厳選してご紹介します。
半日陰でも育つタフな植物から、季節ごとの葉色の変化や実の収穫まで楽しめるものなど、狭いスペースでもおしゃれに決まる優秀な庭木ばかりです。
5.3 【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
「日当たりが悪い玄関まわりは植物が育たない…」と諦めていませんか?今回は、日陰の玄関先でもみずみずしく育つ、おすすめの「常緑低木」を6種類ご紹介します。
省スペースでも映えるおしゃれな植物や、日陰のグランドカバーになるもの、甘い香りの花や可愛らしい実を楽しめるものまで幅広くピックアップしました。
LIMOガーデニング部
