「老後、月々いくらあれば暮らしていけるのか」

蒸し暑さを感じる日が少しずつ増え、季節の移り変わりを実感する頃となりました。夏の賞与や物価の動向が話題になるなか、シニアの年金額改定や将来の生活費について気になり始めている方も多いのではないでしょうか。

まずは、総務省が公表した最新データ(2025年家計調査)をもとに、65歳以上の単身世帯が実際にどの程度の生活費を必要としているのかを見ていきましょう。

65歳以上の生活費

65歳以上の生活費

出所:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」

65歳以上の単身無職世帯における消費支出は、月平均14万8445円となっています。一方、税金や社会保険料などを差し引いた可処分所得は11万8465円にとどまり、毎月およそ3万円(2万9980円)の赤字が発生している計算です。

こうしたデータから見えてくる一つの目安が、「月15万円前後」という生活防衛ラインです。

では、公的年金だけでこの水準に届いている人は、実際にどの程度いるのでしょうか。次章では、公表資料をもとに、現役世代のうちから知っておきたい年金受給額の現実について詳しく見ていきます。