サラリーマンの給与前払いシステムとは? どんなメリットや注意点があるのか

電子マネーでの給与支払の解禁に向けての動きや、退職代行サービスの誕生など、最近では以前にはなかった会社員向けのサービスが次々に誕生しています。給与の前払サービスもそんなサービスの一つです。利用する側にとって、この給与前払システムとどう付き合えばよいのでしょうか。

給与前払いシステムは、もらえる給与の一部前払い

給与といえば、毎月決まった日に指定の金融機関の口座に月1回振り込まれるというのが常識でした。しかし、今では給与の前払いシステムのサービスによって、それも当たり前ではなくなってきました。

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もともと、特に中小企業では、従業員がお金に困ったときには給与を前払いしてあげるということは往々にして行われてきました。また、日払い給与ということで、アルバイトを中心に、その日に働いた分の給与はその日に支払うという給与形態も昔から存在しています。

働く側にとって、給与日払いのメリットは何といっても、「すぐに」お金をもらえるということです。そうしたメリットを月給制でも享受できるように、福利厚生のシステムとして正式に組み込んだのが給与の前払いシステムです。

会社にとっては、給与の支払いを流動的にすることは、従業員の福利厚生の充実につながり、ひいては会社への定着率の上昇にもつながるということが言われています。

利用する従業員は、利用手数料こそかかりますが、お金が必要になったら給与の振り込み日を待たずに給与の一部を受け取れます。

給与が振り込まれたら返済するつもりで、キャッシュングしたり、カードローンを利用したりする人もいますが、給与の前払システムは、すでに発生している給与を、支給日前に従業員に前払いするというものであり、給与の手取り以上に前払いを受けるということはありません。

キャッシングやカードローンの利息に比べれば利用する際の手数料も低いですし、本来の支給日に受け取れる給与の枠内での利用になります。利用する側が返済原資を確保しておかなければならないキャッシングなどに比べれば、返済という行為がないため、健全と言えるかもしれません。

給与前払システムの利用は計画的に

給与の前払システムを利用する際には、従業員としてはどのような点に気を付けておけばよいのでしょうか?

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渋田 貴正

税理士・司法書士・社会保険労務士

東京大学経済学部卒業後、大手食品メーカーや外資系専門商社にて財務・経理担当として勤務。
在職中に税理士、司法書士、社会保険労務士の資格を取得。2012年独立し、司法書士事務所開設。
2013年にV-Spiritsグループに合流し税理士登録。現在は、税理士・司法書士・社会保険労務士として、税務・人事労務全般の業務を行う。