4.2 短時間労働者の社会保険加入要件はどう変わるのか

年金制度改正 社会保険加入対象の拡大6/6

年金制度改正 社会保険加入対象の拡大

出所:厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」

2025年7月時点において、パートタイマーなどの短時間労働者が社会保険に加入するためには、次の5つの要件をすべて満たすことが求められます。

  1. 週の所定労働時間が20時間以上であること
  2. 2カ月を超える雇用の見込みがあること
  3. 学生でないこと
  4. 所定内賃金が月額8万8000円以上であること(賃金要件)
  5. 従業員数が51人以上の企業に勤務していること(企業規模要件)

今回の改正によって、このうち4番目の「賃金要件」と5番目の「企業規模要件」が撤廃されることになります。

通称「106万円の壁」は、全国の最低賃金の引き上げ状況を考慮しつつ、3年以内に廃止される方向です。

また、社会保険の適用対象となる企業の規模は、10年かけて段階的に拡大されていく予定です。

5. まとめ:公的年金と老後資金について

今回は、公的年金の最新の受給額や、制度改正の動きについて解説しました。

実際の受給額データを見ると、かつてのように公的年金だけで理想的な老後を送ることが難しくなっているという現実が見えてきます。

そのため、現役で働いている間に「将来のためにどれだけ準備できるか」が重要になります。

たとえば、生活費を見直して支出を抑えたり、NISAやiDeCoといった制度を利用して資産形成を進めたりと、今から始められる対策は数多くあります。

焦る必要はありませんので、ご自身の生活スタイルに合わせた方法で、少しずつ将来に向けた準備を始めてみてはいかがでしょうか。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

奥田 朝