新緑が目にまぶしい季節となり、日差しも日に日に強くなってきました。そろそろ衣替えの準備を始める方も多いのではないでしょうか。お庭やベランダの植物たちも生き生きと成長し、ガーデニングが一段と楽しくなる時期ですね。
平面的な花壇や鉢植えだけでなく、空間に美しい立体感と奥行きを生み出したいときにぴったりなのが「つる性植物」です。フェンスやアーチに絡ませたり、鉢から自然に垂らしたりと、自由なアレンジで景観をワンランクアップさせてくれます。
今回は、初夏によい香りや美しい花を楽しめる「おしゃれなつる性植物」を、参考価格とあわせてご紹介します。
※一部のつる性植物には毒性や強い繁殖力を持つものもあるため、育てる環境に合わせて選ぶようにしましょう。
1. この記事で紹介する、美しい花が楽しめる「つる性植物」
- クレマチス:「ツル植物の女王」と称され、多彩な花色と優雅な姿で見る人を魅了する落葉性多年草です。
- ツルニチニチソウ:光沢のある葉と爽やかな青紫の花が特徴。グランドカバーとしても活躍する常緑性多年草です。
- ハゴロモジャスミン:甘く豊かな香りを放つ白い小花を無数に咲かせる、春から初夏の庭の主役になる常緑性低木です。
2. ちいさな庭、ベランダガーデニングにもおすすめ!おしゃれな「つる性植物」3選
つる性植物を取り入れることで、狭い庭やベランダといった限られたスペースでも、頭上や足元の空間を有効に活用でき、ガーデン全体が洗練された印象に変わります。
ここからは、美しい花や葉で初夏の庭を彩るおすすめの3種類を見ていきましょう。
2.1 クレマチス(落葉性多年草):“つる性植物の女王”の風格、初夏の庭を優雅に彩る主役
「つる性植物の女王」という愛称で親しまれるクレマチスは、大輪からベル型、八重咲きまで、非常に多くの品種を持つつる性の多年草です。初夏に開花する品種は、イングリッシュガーデンのような洗練された空間づくりに欠かせない、主役級の存在感を放ちます。
バラと一緒にアーチに這わせるなど、他の植物との組み合わせを楽しむのにも向いています。品種によって剪定方法が異なるため、購入時にラベルを確認しておくとよいでしょう。
また、根元は涼しく、つるには日光がしっかり当たる環境を好む性質があります。そのため、株元を下草やマルチングで保護すると生育がよくなります。移植を嫌うので、植える場所はあらかじめ慎重に検討することをおすすめします。少し管理にコツがいりますが、その分、花が咲いたときの喜びは格別です。
※参考価格:800円〜2500円前後(3号〜5号ポット苗)
2.2 ツルニチニチソウ(常緑性多年草):ハンギングでも楽しめる涼やかな青紫の花と艶やかな葉
ツヤのある美しい常緑の葉と、春から初夏にかけて咲く涼しげな青紫色の花が魅力的な多年草です。地面を這うように伸びていくため、グラウンドカバーとして足元の空間を彩ったり、背の高い鉢やハンギングバスケットから垂らしたりと、さまざまな飾り方ができる汎用性の高さが特徴といえます。
日陰や寒さにも比較的強く、お手入れの手間がかかりにくいので、おしゃれな空間を長く保ちたい場合に重宝します。
ただし、非常に繁殖力が旺盛なため、意図しない場所まで広がった際には、伸びすぎたつるを時々ハサミで切り戻して整理することで、美しい景観を維持できます。
また、アルカロイド系の毒性があるため、ペットや小さなお子様が誤って口にしないよう注意が必要です。
参考価格:300円〜600円前後(3号ポット苗)
2.3 ハゴロモジャスミン(半常緑性低木):甘い香りが魅力!可憐な星形の花を無数に咲かせる
ハゴロモジャスミンは、つぼみの時期は淡いピンク色で、開花すると純白の星形の花をたくさん咲かせる常緑つる性低木です。
5月ごろに見頃を迎え、その一番の特徴は周囲に漂う甘く濃厚な香りです。フェンスやトレリスに絡ませて育てると、風が吹くたびに心地よい香りが広がります。
日当たりの良い場所を好み、成長スピードが速いため、こまめに誘引して形を整えることが、美しく保つためのポイントです。
※参考価格:500円〜1500円前後(3号〜4号ポット苗)
3. つる性植物で初夏のガーデニングをもっと楽しもう
初夏のお庭を立体的かつセンス良く見せてくれる「つる性植物」をご紹介しました。
豊富な品種で空間を華やかにするクレマチス、鉢植えや花壇の引き立て役としても優秀なツルニチニチソウ、そして甘い香りで五感を満たすハゴロモジャスミン。
いずれも、年々株が充実し、毎年私たちを楽しませてくれる多年草や常緑低木です。
ぜひこの機会に、お庭やベランダの環境に合ったお気に入りのつる性植物を取り入れて、初夏のガーデニングを心ゆくまで満喫してみてはいかがでしょうか。
※この記事は再編集記事です
参考資料
5. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草の違いとは?
さいごに、一年草・多年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。
- 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物。
- 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある。
- 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。
※分類には諸説あります。
※園芸品種では、常緑多年草でも「宿根草」や「宿根」と表記されている場合があります。
6. こちらの記事もおすすめ!
6.1 うちの庭に植えてよかった!植えっぱなしで毎年《いい香りのかわいい花が咲く》癒しのハーブ5選
うちの庭に植えてよかった!植えっぱなしで毎年《いい香りのかわいい花が咲く》癒しのハーブ5選
庭に植える植物を選ぶとき、「手間がかからないこと」と「見た目や香りがよいこと」は外せないポイントではないでしょうか。
今回は、一度植えれば毎年花を咲かせ、心地よい香りで癒やしてくれる、初心者にもおすすめの優秀ハーブを5つご紹介します。
6.2 【お金をかけない庭づくり】日陰の庭に植えっぱなしOK!今が植えどきの「春植え常緑多年草」5選
【お金をかけない庭づくり】日陰の庭に植えっぱなしOK!今が植えどきの「春植え常緑多年草」5選
しっとりと落ち着いた「日陰の庭」は、日々の喧騒を忘れさせてくれます。
この記事では歴30年のガーデナーが、日陰の庭におすすめの春植え多年草5選と、お金をかけない苗選び・植え付けの4つのコツをご紹介します。
6.3 【センスのいい寄せ植え】主役はオステオスペルマム!相性抜群のおしゃれな植物おすすめ6選
【センスのいい寄せ植え】主役はオステオスペルマム!相性抜群のおしゃれな植物おすすめ6選
プランターの主役に、一株でも存在感のある美しい花「オステオスペルマム」を植えてみませんか?
歴30年のガーデナーが、オステオスペルマムの寄せ植えに合う植物6選と、植物選びのポイント3つをご紹介します。




