2. 年金の基本構造:厚生年金と国民年金を受け取れる対象者とは

「平均年収600万円」で40年間働いた場合の厚生年金額を試算する前に、まずは老後に厚生年金を受け取れる人がどのような立場にあるのかを整理しておきます。

日本の公的年金制度は、国民年金と厚生年金から成る2階建ての仕組みです。

1階部分が国民年金(基礎年金)、2階部分が厚生年金にあたります。

国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入対象となっており、加入者は「第1号被保険者」「第2号被保険者」「第3号被保険者」のいずれかに分類されます。

国民年金と厚生年金の2階建て構造2/5

国民年金と厚生年金の2階建て構造

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

  • 第1号被保険者:自営業、学生、無職など
  • 第2号被保険者:会社員、公務員
  • 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養されている配偶者

つまり、厚生年金の支給対象となるのは、第2号被保険者として働いていた会社員や公務員です。

次の章では、会社員が平均年収600万円で40年間就労した場合、厚生年金をどの程度受け取れるのかを具体的に確認していきます。

3. 平均年収600万円で40年勤務した場合、将来の年金受給額はいくら?

本章では、生涯を通じた平均年収を600万円と仮定し、民間企業で40年間勤務した場合に、どの程度の年金を受け取れるのかを試算します。

このケースでは第2号被保険者に該当するため、老後は国民年金と厚生年金の両方を受給することになります。

したがって、次の2つの金額を算出することで、厚生年金に加入し、平均年収600万円で40年間働いた場合の月額年金を見積もることが可能です。

  1. 国民年金として受け取れる額
  2. 厚生年金として受け取れる額

はじめに、国民年金に該当する部分の計算から見ていきます。