大幅減益なのに富士通が爆騰! 深刻な閑散相場が止まらない

【東京株式市場】 2019年7月26日

株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、深刻な閑散相場が続く

2019年7月26日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,658円(▲98円、▲0.5%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,571.52(▲6.3、▲0.4%) 4日ぶり反落
  • 東証マザーズ株価指数 896.0(▲0.6、▲0.1%) 4日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:626、値下がり銘柄数:1,415、変わらず:110
  • 値上がり業種数:10、値下がり業種数:23
  • 年初来高値更新銘柄数:48、年初来安値更新銘柄数:37

東証1部の出来高は9億2,618万株、売買代金は1兆7,301億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。特段目立ったニュースもない中で、様子見スタンスが続きました。Q1決算発表後の銘柄に対する売買は増えたものの、全体の商いを押し上げるには力不足だったようです。また、来週開催されるFOMCの結果を待ちたいとする投資家も多かったと見られます。

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売買代金は6日連続で2兆円を下回り、出来高は5日連続の10億円株割れとなる、深刻な薄商いでした。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、前場の半ばに一時▲165円安まで急降下する場面がありましたが、それ以上の下押しはなく、徐々に下げ幅を縮小しました。結局はプラス圏に浮上することなく、4日ぶりの反落となりましたが、膠着感が強い値動きだったようです。

なお、TOPIXも同じような値動きで4日ぶりの反落となりました。

東証マザーズ株価指数は4日ぶり反落、売買代金は8日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,505万株、売買代金622億円となり、前日より増加しました。ただ、記録的な薄商いだった前日よりは増加したものの、個人投資家の物色意欲は停滞しており、売買代金は8日連続で1,000億円を下回っています。

また、株価指数も小幅下落ながら4日ぶりの反落となりました。依然として900ポイントが壁となっていますが、今後の展開は引き続き個人投資家の物色意欲回復次第と言えそうです。

オムロンが一時▲8%安に迫る急落、富士通は一時+11%高に迫る爆騰

個別銘柄では、前日に続きQ1決算発表を受けた大きな値動きが目立ち、とりわけ、機械株の下落が顕著だったようです。ディスコ(6146)が一時▲8%安に迫る急落、日立建機(6305)が一時▲5%超安の急落となり、決算発表後ではなかったものの、SMC(6273)が一時▲4%超安、キーエンス(6861)が▲3%超安と大幅下落になりました。

また、ハイテク株では通期業績予想を下方修正したオムロン(6645)が一時▲8%安に迫る急落となっています。さらに、報道されていた通りQ1実績が大幅減益となった日産自動車(7201)も▲3%超安の大幅下落で安値引けとなりました。

その他では、Q1実績が不振だった日清製粉グループ本社(2002)が一時▲12%安に迫る暴落となったのが注目を集めました。

一方、同じ大幅減益(Q1の営業利益▲96%減)でも、市場予想より良かった富士通(6702)は一時+11%高に迫る爆騰となりました。また、上期実績が好決算となった中外製薬(4519)も一時+5%高に迫る急騰となっています。

決算発表銘柄以外では、ソフトバンクグループ(9984)が値を上げて6連騰になったのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、ジーエヌアイグループ(2160)が急騰して年初来高値を更新し、通期最終損益の大幅赤字見通しを発表したメルカリ(4385)も小幅高となりました。一方、イグニス(3689)やシルバーライフ(9262)が大幅安となっています。

葛西 裕一

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国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。