3. 日本で富裕層が増加していると考えられる主な要因
近年、富裕層が増加している背景には、主に以下のような要因が挙げられます。
- 経済成長による資産形成機会の増加
- 資産運用を後押しする金融政策と低金利
- 株式市場の好調な推移
- 相続・贈与による資産承継
それぞれ詳しくみていきましょう。
3.1 経済成長にともなう資産形成機会の拡大
2005年以降、日本の経済は比較的安定した成長を続けてきました。
こうした経済的な環境が資産を形成する機会を増やし、一部の人々が富裕層へと移行する一因になったと考えられます。
3.2 資産形成を後押しする金融緩和と低金利環境
日本では長期間にわたり金融緩和政策がとられ、低金利の状態が続いています。
この環境は資産形成や投資活動を促し、特に投資家にとっては収益を拡大させる好機となりました。
3.3 株式市場の安定的な成長による資産増加
2005年以降、日本の株式市場は回復基調となり、安定した成長を見せています。
株式投資による利益や、企業の業績向上にともなう資産価値の上昇が、多くの世帯の資産を増やし、富裕層の仲間入りを後押ししたと考えられます。
3.4 相続や贈与による資産の承継
富裕層の中には、親などから相続や贈与によって資産を引き継いだ人々もいます。
近年は少子高齢化の進行により、一世帯あたりの子どもの数が減少しているため、一人あたりが相続する資産額が増加する傾向にあります。
そのため、一般の家庭でも親や祖父母からまとまった遺産を受け継ぎ、結果として富裕層の基準を満たすケースも考えられます。
このような背景を見ると、富裕層になることは簡単ではないように思えるかもしれません。しかし、富裕層といわれる人々には、いくつかの共通した特徴が見られます。
次の章で、その共通点について掘り下げていきます。
著者
マネー編集部ウェルスマネジメント班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験がある編集者が中心となり、金融庁や一般社団法人投資信託協会など官公庁等の公開情報等をもとにわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部ウェルスマネジメント班に所属する編集者は野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵などの資産運用アドバイザー経験者等で構成されており、各々がFPとして若年層から富裕層までの相談経験をもつ。トップセールスで多数の表彰歴を持つ編集者など、表彰歴多数の編集者も複数在籍。株式や投資信託などを用いた豊富な資産運用、資産形成、老後資金のアドバイスなどの経験と知識を保有し、読者に正確な記事を届けています。
一種外務員資格(証券外務員一種)、CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年7月8日)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/一種外務員資格(証券外務員一種)/元証券会社社員
1985年生まれ。福岡県出身。筑紫女学園短期大学英文科(現・筑紫女学園大学)を卒業後、2005年に日興コーディアル証券株式会社(現・SMBC日興証券株式会社)に入社。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。ファイナンシャルアドバイザーとして、主に富裕層の個人顧客や法人に向けて、株式や債券、投資信託、保険商品などライフプランに寄り添った資産運用を提案する業務に従事。
現在は、株式会社モニクルリサーチのメディア編集本部・LIMO編集部に所属。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」では、人事院、内閣府(金融庁、消費者庁、こども家庭庁)、デジタル庁、総務省、法務省、財務省(国税庁)、文部科学省、厚生労働省、農林水産省(林野庁)、経済産業省(中小企業庁)、国土交通省、環境省といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。また、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト「LIMO&ファイナンス」でも執筆を行う。(2026年7月11日更新)