親が私たちを必至で育ててくれたように、次は親になった私たちが必至で子どもを育てる番が来たのではないでしょうか。いつまでも甘えていてはダメなのかもしれません。もちろんやむを得ず、親に子どもを預けることもあるでしょう。そんなときには、“世話をしてもらって当たり前!”という傲慢な考えは捨て、常に感謝の気持ちを忘れてはいけないと強く思います。

晩婚化が進んだということは、親の世代も確実に年齢が上がっています。私たち子育て世代の親の多くは、すでに60代、70代ということがほとんどでしょう。子育ては体力勝負、ということを日々感じますが、そんな体力勝負をシニア世代に頻繁に押し付けることは、冷静に考えればしんどいことだとわかりますよね。

親にも老後の生活ビジョンがあることを念頭に!

一生懸命働き、育児をしてきた分、老後はゆっくりと自分のために時間を使いたいと思うシニアの気持ちを知りました。そんなシニアの大切な時間を、孫の世話のために使わせてよいのでしょうか。もちろん自ら孫の世話を望む場合は除き、当然のように親に子どもを預ける行為には疑問を呈します。自分にも思い描く未来像があるように、親にも生活ビジョンがあることを決して忘れてはいけないのです。

そしてやむを得ず孫のお世話をお願いするときには、感謝の気持ちを必ず持つようにしたいですね。

上田 みどり