モラハラ言葉に慣れてしまうと、「この人が言うことは事実で、そう言われるのは自分に原因があるから」と思ってしまうようになります。

しかし、「パートナーは、自分以外の誰かにも同じようなことを言っているのだろうか」と考えると、その違和感に気が付くのではないでしょうか。

欠点は誰にでもありますが、反面、良いところもたくさんあるはず。たいていの人は悪いところを指摘しても、同じくらい褒めてくれるものです。

毎日、マイナスのことばかり言われていると、だんだんと自分のプラス面を忘れてしまいます。それがモラハラパートナーとの生活で陥りがちな罠で、怖いところといえます。

モラハラはストレスの表れ?

ではなぜ、モラハラは起こるのでしょうか。そこにはさまざまな理由が考えられます。

パートナーの生い立ちの中で、「これを言ったら相手を傷つけてしまう」という学習が足りなかったり、厳しすぎる家庭環境で、ひどいことを繰り返し言われた経験があったり。

大人になってからの社会生活のストレスを、身近な相手を攻撃することで晴らしている、という場合も考えられます。

自分のイライラをパートナーで解消する。それは健全なストレス発散なのでしょうか。

「精神的虐待」は多くの人の離婚理由にも

では、心を傷つけられ、耐えきれなくなった人は実際どれくらいいるのでしょう。『平成29年度 婚姻関係事件数』の司法統計から、離婚の動機をみてみましょう。

【夫からの申し立て事由】
1位:性格が合わない
2位:精神的に虐待する
3位:その他
4位:異性関係
5位:家族親族との折り合いが悪い

【妻からの申し立て事由】
1位:性格が合わない
2位:生活費を渡さない
3位:精神的に虐待する
4位:暴力をふるう
5位:異性関係

王道の理由といえる「性格の不一致」や「金銭問題」に続き、「精神的虐待」は、「肉体的暴力」より上位にきています。それほどモラハラは、近年身近な問題となっているようです。

また、夫からの申し立て事由2位に「精神的虐待」があることから、「モラハラ妻」が多い可能性もあります。さらに子どもに対する「モラハラ」もあることを考えると、家庭内のモラハラ被害者は女性だけではなく、想像以上に多くの人が被害にあっている可能性が高いといえます。

我慢しないでSOSを

少しでも疑問に思ったら、勇気を出してみてください。直接反論するのが怖い、口では勝てない、という人は、まずは信頼できる周囲の人に相談してみるのもいいでしょう。

また、無料の電話相談のサービスなどもありますので、1人で悩まず、第三者の目で判断してもらうのも有効な方法です。自分を嫌いになってしまう前に、ぜひ行動を起こしご自身の魅力に気づいてあげてください。

<参考>
『モラル・ハラスメント』日本女性学習財団
『平成29年度 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別』裁判所 司法統計

LIMO編集部