2. 有職世帯も含む65歳以上世帯の貯蓄額

同じく「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果の概要-(二人以上の世帯)」から、有職世帯も含めた世帯主が65歳以上の世帯全体の貯蓄額も見てみましょう。

2.1 貯蓄額の分布:平均値と中央値の差

貯蓄額の平均値と中央値

  • 平均値:2564万円
  • 貯蓄保有世帯の中央値(※):1777万円

有職世帯を含めた65歳以上の二人以上世帯における平均貯蓄額は2564万円ですが、貯蓄が0円の世帯を除いた中央値は1777万円となり、平均値よりも約790万円低い結果です。

貯蓄現在高の分布を見ると、2500万円以上の世帯が全体の36.3%(約3分の1)を占める一方で、300万円未満の世帯も14.9%存在します。このように、一部の貯蓄を多く持つ世帯が全体の平均値を引き上げている実態がうかがえます。

※貯蓄保有世帯の中央値とは、貯蓄現在高が「0」の世帯を除いた世帯を貯蓄現在高の少ない方から順番に並べたときに、ちょうど中央に位置する世帯の貯蓄現在高をいいます。

こうした貯蓄額の違いは、老後の暮らしの安定度にも影響すると考えられます。

では実際に、日々の生活ではどの程度の収支になっているのでしょうか。

次章では「老後の生活費の平均」をもとに、家計実態について見ていきます。