証券会社勤務のCさんは、女性が多い職場でも仕事に対するモチベーションの差に戸惑うことがあると言います。

Cさんの周りは総合職の女性が多く、仕事をバリバリやっていきたい、仕事を一生続けていきたいという人が多いそう。しかし、Cさんの会社で働く女性の誰もがそうではないと言います。たとえば一般職採用やエリア総合職採用の中には、「仕事をするのは結婚まで」と割り切って、あまり仕事に対する熱意がない人もいるのだとか。

仕事に対するスタンスは人によって違うからとCさんは割り切って考えていたようですが、「仕事はそこそこでいい」と言う彼女たちとの間に溝が生じることも多いと言います。「彼女たちの成果が上がらないのは、『そこそこに』仕事をしているからだと思うのですが、成果が上がらないのを上司に指摘されたことに対して文句を言ったり、先に昇給したりすると嫌味を言われたりすることもある」とCさんは嘆きます。

同僚と何気なく話していても、「Cさんはいいよね、上司に好かれていて」と言われることもあるのだと言います。CさんはCさんなりに仕事を頑張って成果を上げたからこそ、上司も一目置いてくれているのだと感じていましたが、同僚の目には仕事の評価ではなく単に「気に入られている」のだというふうに映るというのが苦しいのだと話してくれました。

仕事に対するスタンスは確かに人それぞれなのですが、仕事の頑張りに対する評価まで否定されたくはないですよね。

男性優位な職場に不満あり

ある銀行で働くDさんは、「男性優位な職場に腹が立つ」と話します。

「今の上司は男同士で群れて飲みに行ったり、ゴルフに行ったりするのが大好き。その輪の中に入れない女性の部下は冷遇されてしまう。たまに女性社員が『飲みに生きましょう』というと『セクハラって言われるのが怖いなあ』と渋々やってくる。そんな風に言うくせに、飲み会で女性社員に対してセクハラ発言をする。セクハラが怖いと事前に言われているからこそ、こちらから『セクハラですよそれ』と指摘できない」とDさんはため息をつきます。

男性同士でつるむのが好きな上司もいますが、こんなふうに扱いに差をつけられるのはイヤですよね。やはり上司も人間ですからプライベートでも親しくしていると、扱いが変わってしまうようです。Dさんはフェアに扱ってくれない上司に憤りを感じているようでした。

「こちらだって上司と飲みに行ったり、同僚と飲みに行ったりしたいのに会社の雰囲気的にセクハラと言われることを恐れて男性だけで群れてしまうことが多い。それなのに女性の管理職はほとんどいないから、実質男性のほうがかなり有利だと感じてしまう」とDさんは言います。

女性の上司がたくさんいるのであれば、ある程度割り切ることもできるかもしれませんが、女性の上司が少ない状況でこれでは、Dさんがやりきれない思いを抱くのも無理はないかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。1日のうち多くの時間を過ごす職場の雰囲気や環境って本当に大事ですよね。それなのにこんな不満が溜まる職場では長く続けたいと思えなくなってしまいます。どうにか改善されるといいのですが、なかなか道のりは険しそうですね。

大塚 ちえ