決死の看病の後、子どもはなんとか症状が落ち着いて保育園にも登園が可能に。いつもの生活リズムが戻り、筆者も仕事を再開できるようになりました。しかし、子どもが保育園に再び通いだした2日後、今度は筆者が39度の熱を出してしまったのです。

しかし発疹は現れず、内科に行っても「手足口病ではなく、おそらく体力が消耗し切った後の免疫力がなくなったタイミングでちょうど風邪をひいてしまったのでは」との診断。仕事を休み、丸一日療養したら熱も下がってすっかり治ったので、本当に看病疲れによって倒れてしまったようでした。

手足口病に限らず、子どもが病気になっている間は大人にも移らないよう、手洗いやマスク、除菌など十分に気をつけている方は多いでしょう。しかし筆者のように、子どもの看病で疲弊したことと子どもが治ってふっと肩の荷が下りたことが重なって、まさかのタイミングで倒れてしまうこともあります。

仕事を数日間休んでいる後ろめたさから、早く子どもを治して保育園に登園させ、早く自分は仕事に戻りたいと思う気持ちは山々。しかし、ハードワークすぎる子どもの看病によって「身も心もボロボロになっているな」と感じたら、もう1日くらい自分自身が療養する時間を作ることも必要なことなのかもしれません。

地域の病児保育が無理ならベビーシッターさんも選択肢に

子どもの看病があまりにも辛く、「これでは自分自身も倒れてしまう」と感じたら、誰かの手を借りることも躊躇なく選択したいところ。各自治体が提供している地域の病児保育であれば、安い利用料金で子どもを預かってもらえます。

しかし、地域の病児保育は登録が必要なことと、基本的には空き定員が少なく、また自治体によっては多くの人が利用できるように予約は1日ずつ取らなければいけないなど、ハードルが高いことも否めません。そのためもう一つの選択肢としては、病児保育に対応しているベビーシッターさんを手配するという手もあります。

筆者も以前、子どもが発熱で保育園に預けられなかったものの、その日はどうしても抜けられない仕事があったので病児保育のベビーシッターさんにお願いしたことがあります。ベビーシッターさんは地域の病児保育に比べたら料金が割高になりますが、こうした場合には必要経費だと思って割り切るしかないでしょう。

子どもの病気の看病は、親にとっては大きな試練。感染症は感染を広げないための対策がもちろん大切ですが、いざ子どもが罹った場合には親自身が倒れてしまうと家庭が回らなくなってしまいます。看病後の油断しがちなタイミングに気をつけたり、病児保育やシッター利用などを選択肢に入れたりして、うまく乗り切っていきたいですね。

秋山 悠紀