Cさんは、長女が年中になる前から少しずつ「お受験教室」に通わせ、対策してきたといいます。

「小学校受験は、子どもの特性を深く理解するきっかけになったのがすごく良かった」「最初の教室はあまり合わず、途中で他の教室に移ってから一気に伸びました」

小学校受験をする最大のメリットは、「子どものことを深く理解できる」機会を得られることのようです。そのうえで、子どもに合っている教室を探すことが、合格への近道だと感じます。

しかしいわゆる「お受験教室」の料金は、「思考応用」「実技」「言語」など試験項目ごとに追加料金があるなど、高額になってしまう傾向があります。月謝は10万円前後が相場となっており、その他にテキスト代や夏期・冬期講習費、模試代、受験時の服装、受験料なども別料金です。また入学金があるところも多く、教室を変更すると入学金を2回支払うことも。

Cさんも「小学校入学までにベンツ1台分くらい飛んだので、「エアベンツ案件」と呼んでいます」と言っており、受験対策費が高額になるのは一般的なのかもしれません。

情報はあふれているけれど…こんな出どころには要注意!

小学校受験の情報はあふれており、Cさんはすべてに振り回されるのはキケンだと指摘します。

「情報収集は、学校のイベントに参加したり、すでに通わせているご家庭の話を聞いたりしました。しかし塾のママ友経由の情報はシャットアウトするように、妻に言っていました。尾ひれがついた不正確な情報が多く、混乱の原因になります。本当におぞましい世界です…」

塾のママ友の会話には、不安をあおる情報が多いようです。話す相手のための情報発信ではなく、「相手を不安にさせる」ための話も存在するよう。