受験前は誰もが不安になりがちです。そのような状態の人からの情報は、想像もつかないような尾ひれがついていることがあります。

また「受験ブローカー的な人も近づいてきましたが、それには一切触らず」と、情報の取捨選択はしっかり行ったようです。

受験校の決め方、通学時間は早めの確認を

Cさんが思う合格の決め手は、「自分が思う合格の決め手は、子どもの特性と志望校の出題内容を早期に確認して、対策をしたこと」とのこと。

子どものことをよく理解し、受験する学校の出題問題との相性を確認することが重要なようです。「親が入学させたい学校」を受験校にするのもアリだと思いますが、それ以上に「小学校が求めている人物像と、教育方針や子どもとの相性」を知ることが大切なのかもしれません。

また通学時間も、受験校の選択には大きく影響します。国立小学校などでは、「通学時間〇分以内」などの規定があるところもあり、確認が必要でしょう。

Cさんが受験校を決めた理由も「小学生の長時間通学は大変なので、家から無理なく通えるかは重要。どこに進学しても、大学は自分で受験させると決めていたので、ちゃんと勉強する環境があるかは気にしました」と、通学時間の重要性がうかがえます。

また子どもの将来について考え、そこから逆算して小学校を選択していく長期的な計画性も必要なのかもしれません。

小学校受験を良い経験にするために

Cさんが家庭内で気を付けていたことは、「たくさん会話をすること。受験に失敗しても子どもの心の傷にならないよう、最大限気を付けた」とのことです。

「小学校受験は、子どもの人生の数あるチャンスの1つに過ぎず、『子どもの特性を深く理解する機会』と考えて頂くと良いかもしれません」

小学校受験が子どものコンプレックスとならないように、配慮する必要があります。これから小学校受験をお考えのみなさんにとって、「挑戦してよかった」と親も子どもも思える経験になることを願います。

【参考】
平成28年度子供の学習費調査』文部科学省

LIMO編集部