2. イオンシネマでお得に観るなら優待は「イオン」本家一択

優待投資家の間で代名詞とも言えるイオングループ。しかし、「系列企業ならどこを買っても同じ特典が受けられる」というわけではありません。

銘柄選びで明暗を分けるのは、各社で異なる優待のディテールです。特に「イオンシネマ優待の有無」「イオンラウンジ利用の条件(必要株数)」、そして「還元スタイル(現金還元か、割引券か)」の3点は、投資前に押さえておきたい重要ポイントとなります。

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イオン3社の株主優待比較

出所:各種資料より筆者作成

2.1 イオン本体とイオン北海道は「長期保有者向け株主優待」あり!

イオンとイオン北海道では、通常の株主優待に加えて3年以上継続して特定の株式数を保有する株主に対して、さらに優待特典を設けています。

イオン九州には長期保有者向けの株主優待はありません。

  • イオン本体:3年以上継続して1,500株以上を保有する株主に対し、毎年2月末時点の株数に応じたイオンギフトカードが贈呈されます。贈呈額は1,500株(1,000円分)から15,000株以上(10,000円分)までの5段階で設定されています
  • イオン北海道:3年以上継続して500株以上を保有する株主に対し、毎年2月末時点の株数に応じたイオンギフトカードが贈呈されます。贈呈額は500株(2,000円分)から5,000株以上(10,000円分)までの4段階で設定されています

2.2 3社共通の強み:全国のイオングループ直営売場で利用可能!

イオン本体(8267)の「オーナーズカード」や、イオン北海道(7512)・イオン九州(2653)が発行する「株主様ご優待券(100円割引券)」の大きな特徴は、発行会社の営業エリアによる制限がないことです。

これらは、全国のイオングループ各社が運営する直営売場(イオン、マックスバリュ、まいばすけっと、ザ・ビッグ等)で共通して利用可能です。

この「全国共通の利便性」こそが、投資家にとっての最大のメリットといえるでしょう。

「地方のイオン系列株を保有していても、居住地を問わず近隣の店舗で日常的に活用できる」という実用性の高さが、地域限定のイオン銘柄が全国の投資家から幅広く支持を集める決定的な理由となっています。

2.3 イオンシネマが6月19日から一般「1,800円→2,000円」値上げ!高まる本体「オーナーズカード」の妙味

人気の高いイオンシネマの優待特典ですが、実はこれを受けられるのは本家「イオン本体(8267)」の株主のみ。系列の地域限定イオン株にはない、本体株主ならではの特権といえます。

利用方法はシンプルで、劇場の窓口や自動券売機で「オーナーズカード」を提示するだけです。

これにより、大人料金がいつでも1,000円等の優待価格で鑑賞可能になります。特筆すべきは、同伴者も最大4名までその場で割引が適用される点です。家族や友人と利用する際に喜ばれそうですね。

一方で、イオン北海道やイオン九州の株主優待(100円割引券)は、残念ながらイオンシネマでの利用対象外となっています。映画料金の割引を最大の目的とするならば、投資先は地域限定株ではなく「イオン本体」を優先的に検討すべきでしょう。

さらに、この優待の価値を押し上げるニュースも飛び込んできました。イオンシネマは4月17日6月19日から一般料金を1,800円から2,000円へと引き上げる価格改定を発表したのです。値上げとなるなか、割引価格で映画を楽しめるオーナーズカードの「投資妙味」は、今後さらに高まることになりそうです。

※なお、株主優待制度は随時見直される可能性があり、もしも8月の権利確定分から内容が変更された場合には留意が必要です。