爽やかな風が吹き抜け、瑞々しい新緑が光に美しく透ける季節。初夏の気配を感じるこの時期は、庭の風景に涼やかなニュアンスを加えてくれる植物たちに目が留まりますね。

数ある花のなかでも、うつむくように咲く「釣り鐘型」の花をつける植物は、庭に控えめな愛らしさと立体感をもたらしてくれます。

華美すぎない洗練された姿は、周囲の深まる緑とも調和しやすく、こなれた雰囲気の庭づくりを助けてくれますよ。

今回は、初夏の庭をセンスよく彩る、釣り鐘型の花が魅力の多年草と低木を3種類、参考価格とともにご紹介します。

1. この記事で紹介する「初夏に咲く釣り鐘型の花が美しい」多年草・低木3選

ドウダンツツジ1/8

ドウダンツツジ

Yoshihide KIMURA/shutterstock.com

  • ドウダンツツジ:純白の小花と、光を透過する鮮やかな新緑が美しい庭木。
  • シラー・カンパニュラータ:木漏れ日の下で凛と咲き、初夏の訪れを告げる多年草。
  • ブルーベリー:愛らしい花から実りの季節へ。一株で何度も美味しい果樹。

2. 初夏の庭に揺れる釣鐘型の花が美しい《多年草・低木》3選

一口に「釣り鐘型」といっても、そのたたずまいや咲く環境は植物によって異なります。

庭の背景として機能する端正な低木から、足元を彩る球根植物まで、空間のバランスを見ながら選んでみましょう。

2.1 新緑の美しさが際立つ「ドウダンツツジ」

ドウダンツツジ2/8

ドウダンツツジ

tamu1500/shutterstock.com

晩春から初夏にかけて、細い枝の下側に白い釣り鐘状の小花を無数に咲かせるドウダンツツジ。爽やかな緑の葉と純白の花のコントラストは、目にするだけで心が洗われるような美しさです。主張しすぎない端正な姿は、和洋を問わずどんなお庭にもすっきりと馴染みます。

とても丈夫で剪定にも強いため、お好みの樹形に整えやすく、お庭の背景や生垣として頼もしい存在になってくれますよ。秋には鮮烈な紅葉も見せてくれるため、四季の移ろいを静かに、かつドラマチックに伝えてくれる存在です。

日当たりのよい場所で育てると、より花つきがよく、葉色も鮮やかになります。

※参考価格:1000円~2000円前後(根巻き苗・ポット苗)

2.2 木漏れ日の下でリズムを刻む「シラー・カンパニュラータ」

シラー・カンパニュラータ3/8

淡い青色のシラー・カンパニュラータの花

Alex Manders/shutterstock.com

別名「スパニッシュ・ブルーベル」とも呼ばれるシラー・カンパニュラータ。ちょうど今頃の季節、すっと伸びた茎に青やピンク、白の釣鐘型の花を連ねて咲かせる姿は、まるでお庭で音楽が奏でられているかのよう。

直線的なフォルムが、初夏の庭の足元に心地よいリズムをもたらします。水はけのよい場所であれば、落葉樹の下などの半日陰でも元気に育ってくれるのが大きな魅力です。

環境に合えば、数年は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれるので、無理なく続けられるナチュラルガーデンを目指す方におすすめです。

※参考価格:400円~800円前後(球根10球程度)

2.3 花から実りへ、変化を慈しむ「ブルーベリー」

ブルーベリー4/8

かわいいだけじゃない、実まで楽しめる「ブルーベリー」

Ian Grainger/shutterstock.com

白や薄いピンクのふっくらとした壺型の花が愛らしいブルーベリー。花を楽しんだ後は、初夏の収穫に向けて小さな実が膨らみ始めます。観賞価値の高い花、そして実りの喜び、秋の紅葉と、一つの植物で幾通りもの楽しみ方ができる贅沢な果樹です。

ブルーベリーは、日当たりが良く水はけのよい「酸性土壌」を好みます。地植えでも鉢植えでも育てられますが、ブルーベリー専用の培養土を使用すると、酸度調整もスムーズで安心ですよ。

同じ系統の異なる品種を2本以上近くに植えてあげると、お互いに受粉しやすくなり、よりたくさんの美味しい実をつけてくれます。

※参考価格:1500円~3000円前後(4〜5号鉢・苗木)

3. まとめにかえて

初夏の光に美しく映える、釣り鐘型の花が魅力的な植物たちをご紹介しました。

爽やかな新緑とともに風景を整えてくれるドウダンツツジ、収穫のワクワクも届けてくれるブルーベリー、そして木漏れ日の下で可憐に揺れるシラー・カンパニュラータ。どれもこの季節ならではの輝きを放っています。

5月は日差しが強くなる日も増えますので、土の表面が乾いたら、朝のうちにたっぷりとお水をあげて、植物たちを喉の渇きから守ってあげてくださいね。

うつむき加減に咲く愛らしい花たちが、あなたのお庭にホッと心安らぐ穏やかな風景を作ってくれるはずです。ぜひ、植物たちとの素敵な初夏を満喫してくださいね。

※この記事は再編集記事です。

参考資料

5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/8

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

6. こちらの記事もおすすめ!

6.1 憧れの【ナチュラルガーデン】におすすめ《主役・脇役・まとめ役候補》今が植えどきの春の花9選

6/8

憧れの【ナチュラルガーデン】におすすめ《主役・脇役・まとめ役候補》今が植えどきの春の花9選

憧れの【ナチュラルガーデン】におすすめ《主役・脇役・まとめ役候補》今が植えどきの春の花9選

自然な風合いが魅力のナチュラルガーデン。今回は、春の植栽シーズンにぴったりの、庭の主役から脇役、全体をまとめる植物まで、おすすめの春の花9選を紹介します。

6.2 今が植えどき!植えっぱなしで毎年春庭が花いっぱい《春植え春咲き多年草》6選&多年草の魅力

7/8

今が植えどき!植えっぱなしで毎年春庭が花いっぱい《春植え春咲き多年草》6選&多年草の魅力

今が植えどき!植えっぱなしで毎年春庭が花いっぱい《春植え春咲き多年草》6選&多年草の魅力

一度植えれば毎年花を咲かせてくれる多年草。今回は、春に植えてそのまま春の庭を彩ってくれる、初心者にもおすすめの多年草6選とその魅力について詳しく解説します。

6.3 今が植えどき!日当たり悪い玄関先を彩る《日陰に強くコンパクトな植物》7選!狭いスペースもOK

8/8

今が植えどき!日当たり悪い玄関先を彩る《日陰に強くコンパクトな植物》7選!狭いスペースもOK

今が植えどき!日当たり悪い玄関先を彩る《日陰に強くコンパクトな植物》7選!狭いスペースもOK

日当たりが悪く、限られたスペースの玄関先でもガーデニングは楽しめます。今回は、半日陰や日陰に強く、コンパクトに育つおすすめの植物7選をご紹介します。

LIMOガーデニング部