やわらかな春の日差しを受け、庭の植物たちが静かに芽吹く季節。ガーデニングの計画を立てるこの時期は、庭の風景に新たなニュアンスを加えてくれる植物を取り入れたくなるものです。
数ある春の花のなかでも、うつむくように咲く「釣り鐘型」の花をつける植物は、庭に控えめな愛らしさと立体感をもたらしてくれます。
華美すぎない洗練された姿は、周囲の緑や他の草花とも調和しやすく、こなれた雰囲気の庭づくりに役立ちます。
今回は、春の庭をセンスよく彩る、釣り鐘型の花が魅力の多年草と低木を3種類、参考価格とともにご紹介します。
この記事で紹介する「春に咲く釣鐘型の花がカワイイ」多年草・低木3選
- ドウダンツツジ:小さな白い花が無数に連なり、秋の紅葉も美しい庭木。
- シラー・カンパニュラータ:凛とした立ち姿で、木漏れ日の下でも育ちやすい多年草。
- ブルーベリー:愛らしい花と初夏の果実、秋の紅葉と季節を通して楽しめる果樹。
1. 春に咲く釣鐘型の花がカワイイ《多年草・低木》3選
一口に「釣り鐘型」といっても、その佇まいや咲く環境は植物によって異なります。
庭の背景として機能する端正な低木から、足元を彩る球根植物まで、空間のバランスを見ながら選んでみましょう。
1.1 庭の風景を整えるナチュラルな「ドウダンツツジ」
ドウダンツツジ1/7
tamu1500/shutterstock.com
春先、細い枝の下側に白い釣り鐘状の小花を無数に咲かせるドウダンツツジ。爽やかな緑の葉と純白の花のコントラストは美しく、主張しすぎない端正な姿が和洋を問わずどんな庭にもすっきりと馴染みます。
性質が丈夫で剪定にも強いため、生垣や庭の背景となる骨格づくりに重宝される低木です。
春の可憐な花だけでなく、秋には鮮やかな紅葉を見せてくれるため、四季の移ろいを静かに伝えてくれる存在でもあります。
日当たりのよい場所で育てると、より花つきがよくなります。
※参考価格:1000円~2000円前後(根巻き苗・ポット苗)
1.2 木漏れ日の下で凛と咲く「シラー・カンパニュラータ」
シラー・カンパニュラータ2/7
Alex Manders/shutterstock.com
別名「スパニッシュ・ブルーベル」とも呼ばれるシラー・カンパニュラータ。春中頃に、すっと伸びた茎に青やピンク、白の釣鐘型の花を連ねて咲かせる多年草(秋植え球根)です。
直線的なフォルムが、庭の足元に心地よいリズムをもたらします。
水はけのよい場所であれば、落葉樹の下などの半日陰でも比較的よく育つのが大きな魅力です。
環境に合えば、数年は植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれるため、手間の少ないナチュラルガーデンを目指す方におすすめです。
※参考価格:400円~800円前後(球根10球程度)
1.3 花も実も楽しめる「ブルーベリー」
ブルーベリー3/7
Ian Grainger/shutterstock.com
春になると、ドウダンツツジに少し似た、白や薄いピンクのふっくらとした壺型の花を咲かせるブルーベリー。観賞価値の高い花に加えて、初夏から夏にかけての収穫、そして秋の紅葉と、一つの植物で幾通りもの楽しみ方ができる優れた果樹です。
一般的な庭木と異なり、日当たりが良く水はけのよい「酸性土壌」を好むという特徴があります。地植えでも鉢植えでも育てられますが、ブルーベリー専用の培養土を使用すると、土壌の酸度調整がスムーズに行えます。
同系統の異なる品種を2つ以上近くに植えると、より実付きがよくなります。
※参考価格:1500円~3000円前後(4〜5号鉢・苗木)
2. まとめにかえて
春の庭にそっと寄り添うように咲く、釣り鐘型の花がカワイイ植物たちをご紹介しました。
爽やかな緑で風景をすっきりとまとめるドウダンツツジ、花から実りの季節まで長く楽しめるブルーベリー。そして、木漏れ日の下で可憐に揺れるシラー・カンパニュラータ。どれも魅力的で、目移りしてしまいますよね。
「今の自分の暮らしや、お庭の環境に合いそうだな」と直感で惹かれたものを、まずはひとつだけお迎えしてみてはいかがでしょうか。
うつむき加減に咲く愛らしい花たちが、春のお庭にホッと心安らぐ穏やかな風景を作ってくれるはずですよ。ぜひ、植物たちとの素敵な春を満喫してくださいね。
3. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/7
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
4. こちらの記事もおすすめ!
4.1 憧れの【ナチュラルガーデン】におすすめ《主役・脇役・まとめ役候補》今が植えどきの春の花9選
憧れの【ナチュラルガーデン】におすすめ《主役・脇役・まとめ役候補》今が植えどきの春の花9選
自然な風合いが魅力のナチュラルガーデン。今回は、春の植栽シーズンにぴったりの、庭の主役から脇役、全体をまとめる植物まで、おすすめの春の花9選を紹介します。
4.2 今が植えどき!植えっぱなしで毎年春庭が花いっぱい《春植え春咲き多年草》6選&多年草の魅力
今が植えどき!植えっぱなしで毎年春庭が花いっぱい《春植え春咲き多年草》6選&多年草の魅力
一度植えれば毎年花を咲かせてくれる多年草。今回は、春に植えてそのまま春の庭を彩ってくれる、初心者にもおすすめの多年草6選とその魅力について詳しく解説します。
4.3 今が植えどき!日当たり悪い玄関先を彩る《日陰に強くコンパクトな植物》7選!狭いスペースもOK
今が植えどき!日当たり悪い玄関先を彩る《日陰に強くコンパクトな植物》7選!狭いスペースもOK
日当たりが悪く、限られたスペースの玄関先でもガーデニングは楽しめます。今回は、半日陰や日陰に強く、コンパクトに育つおすすめの植物7選をご紹介します。
LIMOガーデニング部