上司と一緒の飲み会で、なんとなく会話が切れたころに始まる「俺の若いころは…」という、一見昔語りと見せかけた自慢話。でもその話題、もう聞き飽きてお腹いっぱい…という経験がある方もいるのではないでしょうか?
今回は、同じ部署のメンバーとの飲み会に参加した中堅サラリーマンの主人公。しかしなぜか浮かない顔をしています。それもそのはず、最初のうちこそ、お互いの労をねぎらいつつ、わいわいと盛り上がるものの、会話が途切れがちになると、その時を狙ったかのように、ほろ酔いでいい気分になった係長が「俺の若いころは…。」と、昔語りをはじめてしまうから。
しかも、その昔語りの大半は係長の自慢話!しかも、飲み会のたびに聞かされている内容ですから、「もう、何回目だよ。」と主人公はげんなりします。「早く終わってくれ。」と思いつつも、係長の話を拝聴しますが、これがなかなか終わらない…。思わず、「ああ、彼をコントロールできるリモコンアプリがあったら、もうしゃべれなくなるまで、高速再生させてやるのに。」なんてことを、ついつい妄想してしまいます。
しかし、そんな妄想をしている間にも、鼻高々に身振り手振りを交えて、過去の栄光を話し続けている上司。仕方なく「さすがですね。」と適当な相槌をうとうとしたそのとき、隣に座っていた新人女子がなにやらスマホを操作し始めます。すると、次の瞬間、聞こえてきたのは「よし、そろそろ解散するか!」という係長の声。え、まだまだ終わりそうもなかったのに?
明らかにまだ話したりないといった表情の係長を残し、「じゃあ、お疲れ様でーす。」と次々に席を立つ他のメンバー。主人公も不思議に思いつつ、「じゃあ、俺も帰るか。」と、新人女子とともにお店を出ます。帰りの道中、「実はですね…」と彼女が語りだした、あの係長の声の正体とは…?。
職場において、自身の成功体験を語る上司の存在は、比較的よく聞く話といえます。ただ、話すほうは、自慢のつもりは全くなく、自身の成功体験を話すことで、部下に様々な問題に対する解決法を伝授している感覚だったりすることもあるようですが…。それでもやっぱり、何度も聞かされる他人の成功体験談は、聞くほうにとっては少々忍耐が必要なことも。あくまで何かを教えるつもりであっても、自分が成功した話は、ほどほどにしておいたほうがよいということなのかもしれません。
さて、新人女子のスゴ技(?)で、円満にお開きとなった飲み会。これでいいかどうかは別として、上司の自慢話に対して「その話は、聞き飽きました。」となかなか言えない立場の人たちの中には、思わずニヤリとしてしまった方もいるのではないでしょうか。
【マンガ記事】妄想シャイン
入社3年目でようやくこなれてきたサラリーマンの主人公は、ストレスが溜まるとひたすら妄想しながら乗り切る、妄想社員。オフィスでよくある、ちょっとしたイライラやモヤモヤを、今日も妄想しながら乗り切ります。
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