風薫る5月、ゴールデンウィークをいかがお過ごしでしょうか。

旅行やレジャーなど、まとまった出費があったご家庭も多いかもしれません。

こうしたタイミングは、改めて家計や将来の資産形成について考える良い機会にもなります。

総務省統計局が公表した最新の家計調査によると、二人以上世帯の平均貯蓄額は1984万円とされています。

しかし、この数字を聞いて「自分の家計とはかけ離れている」と感じる方も少なくないでしょう。

実は、この全国平均を上回っているのは47都道府県のうち、わずか14都県にとどまります。

つまり、多くの地域では平均を下回っており、お住まいの場所によって貯蓄事情には大きな差があるのが実情です。

この記事では、都道府県別の貯蓄額ランキングや、年代・世帯ごとの貯蓄額について詳しく見ていきます。

1. 都道府県別の平均貯蓄額ランキング【上位・下位10選】

総務省統計局の「家計調査(貯蓄・負債編)二人以上の世帯 詳細結果表」によれば、日本全国における二人以上世帯の平均貯蓄額は約1984万円です。

しかし、47都道府県の中でこの全国平均を超えているのは14都県のみという結果でした。

残りの33道県は、平均値を下回っている状況です。

ランキングの1位と最下位を比較すると、その差は約2000万円にもおよぶことがわかります。

はじめに、貯蓄額が多い都道府県と少ない都道府県のそれぞれ上位10を見ていきましょう。

1.1 貯蓄額が多い都道府県トップ10

  • 1 位 東京都 3019万円
  • 2 位 奈良県 2923万円
  • 3 位 滋賀県 2797万円
  • 4 位 埼玉県 2601万円
  • 5 位 神奈川県 2575万円
  • 6 位 千葉県 2551万円
  • 7 位 愛知県 2523万円
  • 8 位 兵庫県 2152万円
  • 9 位 茨城県 2103万円
  • 10 位 岡山県 2081万円

1.2 貯蓄額が少ない都道府県ワースト10

  • 38 位 宮崎県 1481万円
  • 39 位 大分県 1408万円
  • 40 位 長崎県 1399万円
  • 41 位 北海道 1350万円
  • 42 位 秋田県 1328万円
  • 43 位 愛媛県 1297万円
  • 44 位 佐賀県 1219万円
  • 45 位 高知県 1210万円
  • 46 位 沖縄県 1200万円
  • 47 位 青森県 999万円

1.3 【全47都道府県】平均貯蓄額ランキング一覧

平均貯蓄額ランキング(1位~47位)1/3

平均貯蓄額ランキング

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」をもとにLIMO編集部作成

ランキングの結果、最も平均貯蓄額が高かったのは東京都で、その額は3019万円でした。

次いで奈良県が2923万円、滋賀県が2797万円と続き、これらの都県はいずれも全国平均を大幅に上回っています。

その一方で、平均貯蓄額が最も低かったのは青森県で、999万円という結果でした。

トップの東京都とは約2000万円もの差があり、地域による貯蓄格差がはっきりと表れています。

続いては、世帯構成(単身・二人以上)や年代(20歳代~70歳代)によって、貯蓄の状況がどのように違うのかを確認していきます。

2. 年代別・世帯別の平均貯蓄額はいくら?20歳代から70歳代までを比較

ここでは、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」を基に、単身世帯と二人以上世帯における年代別の貯蓄額を紹介します。

※貯蓄額(=金融資産保有額)には、生活費に充てる普通預金残高は含まれません。

※将来の備えとして置いている普通預金残高のほか、定期預金や金銭信託、投資信託、株式、国債、保険などの金融商品残高が含まれます。

2.1 単身世帯の平均貯蓄額《20歳代~70歳代》

単身世帯のデータを見ると、老後を意識し始める60歳代以降になって、まとまった資産が形成される傾向が見て取れます。

単身世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》2/3

単身世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

  • 20歳代:平均値255万円・中央値37万円
  • 30歳代:平均値501万円・中央値100万円
  • 40歳代:平均値859万円・中央値100万円
  • 50歳代:平均値999万円・中央値120万円
  • 60歳代:平均値1364万円・中央値300万円
  • 70歳代:平均値1489万円・中央値500万円

2.2 二人以上世帯の平均貯蓄額《20歳代~70歳代》

二人以上世帯の場合、30歳代や40歳代の「中央値」が単身世帯よりも高くなっており、家族のために備えようとする意識がうかがえます。

二人以上世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》3/3

二人以上世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

  • 20歳代:平均値525万円・中央値125万円
  • 30歳代:平均値1096万円・中央値311万円
  • 40歳代:平均値1486万円・中央値500万円
  • 50歳代:平均値1908万円・中央値700万円
  • 60歳代:平均値2683万円・中央値1400万円
  • 70歳代:平均値2416万円・中央値1178万円

3. まとめ

貯蓄額は、個々のライフスタイルや居住する地域によって大きく異なるものです。

特に昨今は物価の上昇が続いているため、ご自身の貯蓄額が「平均値」に達していなくても、過度に心配する必要はないでしょう。

重要なのは、世の中の平均データをあくまで参考の一つとし、ご自身のライフプランに合わせた貯蓄目標を設定することです。

※金額等は執筆時点の情報に基づいています。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

マネー編集部貯蓄班