心地よい風に誘われ、庭に出て深呼吸したくなる季節になりました。そんなとき、庭や玄関先のちょっとしたスペースに「いい香りの花があったらいいな」「癒されるおしゃれな空間がほしい」と感じることはありませんか?

そのような方におすすめしたいのが、いい香りの花が咲く低木です。足元の草花だけでなく、少し高さのある植物をプラスすることで空間に奥行きとリズムが生まれ、おしゃれな空間になりますよ。

今回は、初夏にいい香りの花が咲く、今が植えどきの育てやすい小さめ低木を3つ、参考価格とともに紹介します。庭や玄関先の小さなスペースでも無理なく育てられるので、ちょっとしたおしゃれ空間をつくりたいときの参考にしてみてくださいね。

1. この記事で紹介する「初夏に香るおすすめの低木」3種

ニオイバンマツリ1/8

白や紫色の花を咲かせている、ニオイバンマツリ

billysfam/shutterstock.com

  • コクチナシ[常緑]
  • ニオイバンマツリ[常緑]
  • 姫ライラック[落葉]

記事後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えします。

2. 今が植えどき!初夏にいい香りの花が咲く「小さめ低木」3選

2.1 半日陰を好む、純白の花「コクチナシ」

コクチナシ2/8

一重咲きの白い花を咲かせている、コクチナシ

vuvu/shutterstock.com

初夏に純白の可憐な花を咲かせ、周囲に甘く濃厚な香りを漂わせるコクチナシ。一般的なクチナシよりも葉や花が小ぶりで、最大樹高も40cm程度と低いため、小さなスペースや鉢植えでも楽しめます。

シンプルな一重咲きやバラのような八重咲きの品種もあるため、好みに合わせて選びましょう。半日陰でも育つ常緑樹で、一年中つやのある葉があまり日が当たらない庭や玄関先を美しく彩ってくれます。

花後に剪定を行い形を整えておくと、美しい樹形を保ちやすくなります。害虫がつきやすいため、市販の殺虫剤を適切に使用して対策するのがおすすめです。寒冷地では鉢植えで育てて霜が降りる前に屋内に入れましょう。

※参考価格:800円~1500円前後(4号ポット苗)

2.2 花色の変化を楽しめる「ニオイバンマツリ」

ニオイバンマツリ3/8

薄紫と白の花を咲かせているニオイバンマツリ

Mbak Indra/shutterstock.com

ニオイバンマツリの花は、咲き始めは濃い紫色で徐々に白色へと変化し、日ごとに変わる白と紫のグラデーションが楽しめます。花から漂うジャスミンに似た甘い香りは、夜になると強くなるという神秘的な性質も魅力です。

春から初夏にかけて3~4か月ほど花が咲き続けるため、玄関先や庭のフォーカルポイントにおすすめ。日当たりと風通しがよい場所に植えると花つきがよくなり、気候が合えば秋にも花が咲くことがあります。

最大樹高は2~3m程度ですが、よりコンパクトに育てたい場合は、毎年花が咲き終わった直後に切り戻しておきましょう。霜があまり降りない地域では、地植えで冬越しできます。

※参考価格:1200円~2000円前後(4号ポット苗)

2.3 暑さ寒さに強くコンパクトな「姫ライラック(PW)」

姫ライラック4/8

紫色の花を咲かせている、姫ライラック

出所:PROVEN WINNERS(R)

姫ライラックは、一般的なライラックよりもコンパクトで耐暑性が強く、小さなスペースや暖かい地域でも育てやすいのが特徴です。小さな庭や玄関先で、優雅なライラックの香りを楽しむことができます。

品種にもよりますが、最大樹高は1m前後でこんもりと広がる樹形。春から秋にかけて繰り返し花を咲かせる品種もあり、たくさんの花を植えるのが難しい小さなスペースも、長期間おしゃれに彩ってくれる庭木です。

日当たりと風通しのよい場所に植えると、たくさんの花が咲きます。切り戻したい場合は、春の花が咲き終わってから行いましょう。一般的なライラック同様、寒さに強く、寒冷地でも屋外で冬越しできます。

※参考価格:1500円〜2500円前後(4号ポット苗)

3. 今が植えどきの「いい香りの花が咲く低木」で、季節を感じる空間づくり

今回は、初夏にいい香りの花が咲く、コンパクトで育てやすい低木をご紹介しました。香りのある植物を取り入れることで、外出や植物の手入れで外に出るのがより一層楽しみになります。

鉢植えでも地植えでも育てやすく、お庭に立体感と季節感をもたらしてくれる低木たち。ぜひ、お気に入りの香りを見つけて、ご自宅のガーデニングスペースに迎えてみてはいかがでしょうか。

4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い5/8

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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参考資料

鈴森 真樹