「NISA貧乏」という言葉が話題を集めました。NISAに多くの資金を投じ、日常生活に苦しさを感じる人がいるようです。
ただし、「NISA貧乏」はNISA固有の問題ではなく、使い方に原因があります。使い方を間違えば、貯金でも同様の事態になり得ます。
「NISA貧乏」を避けるため、NISAの正しい使い方を押さえましょう。また、積立額を減らす場合の影響と対策も解説します。
1. 【NISA貧乏】なぜ家計が苦しく感じる?フロー(収支)とストック(資産)の錯覚
まずは「NISA貧乏」を整理しておきましょう。資産形成の手段であるNISAで、なぜ家計が苦しくなるのでしょうか。
1.1 なぜ「貧乏になった」と感じるのか
「NISA貧乏」とは、家計収支のひっ迫を指していると考えられます。実態としては資産は増えており、貧乏になっているわけではありません。
まず、お金には「フロー(収支)」と「ストック(資産)」があります。給料や生活費はフロー、預金残高やNISAの評価額はストックです。
毎月3万円をNISAに積み立てると、フローとしては3万円の支出となり、「減った」ように感じます。しかし、実際には現金が投資信託などの金融商品に形を変えただけです。消費と異なり、NISAに投じた3万円は自分の資産としてそこにあり続けます。
つまり、NISAに積み立てたからといって、お金を失うわけではありません。しかも、NISAの対象商品は流動性も高く、解約すれば3営業日から遅くとも2週間程度で現金化できます。「NISAで貧乏になる」という言説は、実態を表していないといえるでしょう。
1.2 NISAは余裕資金で 家計の見直しも
とはいえ、収支のひっ迫は緊急性の高い問題です。放置すれば、せっかく積み立てた資産も取り崩しが強いられることとなるでしょう。
NISAは、家計に影響が出ない範囲で行うことが大切です。「NISA貧乏」を感じる人は、日常の収支と照らし積立額が多すぎる状況にあると考えられます。この場合、積立額を減らせば収支は改善します。
併せて家計の見直しにも着手しましょう。不要な生活費をできるだけ削減することで、収支に余裕が生まれます。収支の見直しは、支出が大きいものから見直すと効率的です。