4. 年金生活でゆとりを持つためには

年金受給額は厚生年金と国民年金の両方でも10万円台中盤、国民年金のみでは4〜6万円台と、日々の生活支出を十分に賄える金額とはいえません。年金生活をゆとりあるものにするには、どのような対策をしておくべきなのでしょうか。

まずは、日々の支出を見直すことが重要です。とくに通信費や保険料は、高齢になるにつれて、必要なサービスや保障が少なくなっていくのが理想的です。サービス過多・保障過多の状態でないか確かめ、ダウンサイジングを図るのが効果的です。

老後生活の収入を増やしたいのであれば、定年退職後も働き続けることを視野に入れましょう。厚生労働省によれば、働きながら年金を受給する人は約415万人存在します。

退職後も労働収入を得ることで、年金と給与の2つの収入源が生まれ、家計が赤字になるのを防げます。厚生年金保険に加入しながら働けば年金額も増えるため、70歳代・80歳代になっても収入に不安なく生活できる可能性も高まるでしょう。

老後に向けて十分な備えを用意したいのであれば、iDeCoやNISAといった制度を利用して資産運用するのが効果的です。iDeCoは自分で掛金を運用し、運用結果を年金として受け取れる制度です。掛金が全額所得控除の対象になるため、現役時代から節税ができます。NISAは運用益が非課税になるのが特徴の投資制度です。生涯にわたって運用ができるため、老後生活に入っても資産を増やし続けられる可能性があります。

支出の工夫や制度の有効活用で、老後に備えましょう。