2.2 ② 将来もらえる年金は減ってしまう?
結論:若い世代ほど「実質的な年金額」は増加する見通しです。
今回の財政検証では、各世代の将来的な年金額の分布が初めて推計されました。その結果、以下の理由により、若い世代ほど将来受け取る平均年金額(物価などを考慮した実質的な価値)は、むしろ増加する見通しであることが示されています。
- 「働く期間」が長くなる: 社会全体で長く働くスタイルが定着し、年金の元手となる期間が延びること。
- 「賃金」が上がること: 実質的な賃金の上昇が、将来の受給額を押し上げること。
特に、労働参加が進む女性の平均年金額は大きく伸びると予測されています。
ここがポイント!
ここでいう「実質的」とは、将来の物価上昇などに負けない「価値」のこと。単に数字が増えるだけでなく、将来の生活水準に見合った「買える力」がしっかり確保されるという、心強いデータといえます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)