なおにゃむさんは、「言語発達遅延」という発達障害をもつ小学4年生のまっきーのお母さん。小学校中学年ともなると、その先の「中学校での生活がどうなるのだろう?」ということが、頭をよぎります。そこで、なおにゃむさんが一番気になるのは、「いじめ」や「からかい」といった、発達障害児に対する周囲の反応。

なおにゃむさんは思い返していました。医大で発達障害の診断を受けたときに先生に「発達障害の子は、いじめられていることに本人が気がつかないままいじめが終了することもあります。」と言われたことや、児童相談所の職員さんに「このような子が中学校で普通級に行ったらどうでしょう?いじめられると思いますから、やめておいたほうがいいですよ。」という言葉を…。

支援級の保護者の間でも、この話題が出ると「中学も支援級にしたとして、部活動は普通級の子と一緒になるよね。」「そんなのいじめられる決まってるよね。」といった感じで、とにかくみんな不安でいっぱいの様子。

実際に今までの小学校生活の中でも、先生の目が届かない登校班で、普通級の子に「支援級はバカのクラスだ。」と言われて不登校になってしまった子もいました。また、眼鏡を取り上げられるなどのからかいをうけているといった話を聞くこともあります。…なおにゃむさんの胸の中で、どんどんとふくらむ不安。

「でも」と、なおにゃむさんは思います。

小学校でのいじめやからかいの話は、周囲の子どもたちも、まだまだ精神的に成長段階といった中でのエピソード。医大の先生や、児童相談所の職員さんの話は、あくまで「そう聞いています。」ということであって、実際に中学校に行って体験したというわけじゃないかもしれない。だったら、実際に、今、中学校にいる人に聞いてみるのはどうかしら?

なおにゃむさんは、思い切って知り合いの中学生の女の子に、支援級の子もまじっての部活動の様子を聞いてみました。返答は「部活動?問題なくやってます!」という、まっすぐで力強い言葉。これで中学校での生活が100パーセント安心、というわけではないけれど、それでも、普通級に通う中学生が支援級の子に対して、悪い感情ばかりを抱いているわけではないということがわかり、なおにゃむさんは少しほっとしました。

発達障害児の育児は、先の見えない不安がいっぱい。それでも、「悪い想像ばかりして、不安になっていても仕方ないよね。」と、あらためて、我が子の一日一日の成長を大切にしていこうと心に誓う、なおにゃむさんなのでした。

「まっきーの発達障害アルアル日記」、また次回もお楽しみに。

ご注意:本記事は発達障害と診断されたお子さんを育児中の方の体験記であり、発達障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。

【マンガ記事】まっきーの発達障害アルアル日記

言語発達遅延という発達障害で支援級に在籍中のまっきーとママのなおにゃむさんの育児日記。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない、イレギュラーの連続の中で、まっきーに癒されながら子育てをするなおにゃむさんの本音が満載です。

つづきを読む

これまでのお話

なおにゃむ