2. 都道府県別「老後資金不足額」ランキング。30年間の累計で見る負担の軽い県・重い県

それでは、都道府県ごとに老後資金の不足額がどのようになっているかを見ていきましょう。

はじめに、老後30年間の累計不足額が少なく、いわゆる「2000万円問題」の負担が比較的小さい上位5県を紹介します。

2.1 老後資金の不足額が比較的小さい都道府県ベスト5

  • 1位:奈良県(1639万円)
  • 2位:愛知県(1694万円)
  • 3位:千葉県(1853万円)
  • 4位:兵庫県(1866万円)
  • 5位:神奈川県(1874万円)

年金の受給額が比較的多く、物価が安定している地域が上位にランクインする傾向が見られます。

2.2 老後資金の不足額が比較的大きい都道府県ワースト5

対照的に、不足額が大きく、「2000万円問題」の負担が比較的重い下位5県は以下の通りです。

  • 43位:青森県(2910万円)
  • 44位:高知県(2916万円)
  • 45位:秋田県(2931万円)
  • 46位:沖縄県(3058万円)
  • 47位:山形県(3095万円)

不足額が最も少ない奈良県と、最も多い山形県を比較すると、その差は1456万円にもおよぶことがわかります。

「地方は物価が安いから大丈夫」と考えがちですが、実際には年金の支給水準が低い地域も少なくなく、物価の安さだけでは生活費を補いきれない場合があります。

その結果として、かえって資金の不足額が大きくなるケースも見られるのです。

画一的な「2000万円」という数字に固執するのではなく、ご自身が生活する地域の実態を把握することが、老後資金について考える上での第一歩といえるでしょう。