暖かな風が吹き抜け、木々の新緑がまぶしく輝く季節になりました。春から初夏にかけては、ガーデニングに最適な心地よい気候が続きます。ご自宅の庭やベランダを見渡したとき、「日当たりが悪くて植物が育たない」「暗い印象のスペースをなんとかしたい」とお悩みではありませんか。

日陰のスペース(シェードガーデン)は、直射日光による葉焼けや水切れのリスクが少なく、実は植物にとって穏やかで過ごしやすい環境でもあります。そんな日陰の庭づくりには、一年を通して緑を絶やさず、手入れが少なくても比較的育てやすい「常緑多年草」を取り入れるのがおすすめです。

今回は、一年を通して美しい葉を保ち、季節ごとの変化も楽しめる、暗くなりがちな日陰をセンス良く彩ってくれる丈夫な植物を、参考価格とともにご紹介します。

1. この記事で紹介する「シェードガーデンを彩る常緑多年草」

  • シャガ:初夏に白地に青や紫の可憐な模様が入る花を咲かせる、しっとりとした趣のある植物です。
  • コクリュウ(黒竜):艶のある黒紫色の細い葉が特徴で、庭の足元をモダンに引き締めてくれます。
  • リシマキア:這うように広がるライムグリーンの葉が美しく、日陰をパッと明るく照らすグランドカバーです。

2. 日陰の庭で美しく育つ〈常緑多年草〉3選

日差しが少ない場所でも、葉の色や形、可憐な花で十分に庭をデザインすることは可能です。それぞれ違った魅力を持つ、シェードガーデンにおすすめの3種を詳しく見ていきましょう。

2.1 シャガ

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シャガ

SuperJulior shutterstock.com

シャガは、春から初夏にかけて白地に青や紫の斑点が入る、アヤメに似た可憐な花を咲かせる常緑多年草です。少し湿り気のある日陰を好むため、樹木の株元や建物の北側など、日差しが届きにくい場所の彩りとして活躍します。

しなやかに垂れるツヤのある緑の葉は、花が終わった後も一年を通して美しい姿を保ちます。和風の庭にはもちろん、洋風のシェードガーデンにしっとりとした趣を加えたいときにもぴったりです。地下茎で少しずつ広がっていくため、ナチュラルな景観を楽しむことができます。数年に一度、込み合ってきたら株分けをしてあげると、美しい姿を長く維持できますよ。

※参考価格:400円~700円前後(3号ポット苗)

2.2 コクリュウ(黒竜)

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コクリュウ(黒竜)

Imladris shutterstock.com

細くしなやかな葉が放射状に広がるコクリュウは、その名の通り黒紫色を帯びたシックな葉色が最大の魅力です。暗い葉色が足元にあることで、周囲の緑や花の色がぐっと引き立ち、庭全体にモダンで洗練された印象を与えてくれます。

丈夫で耐陰性が強いですが、夏の水切れには注意が必要です。土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。夏には白い小花を咲かせ、晩秋から冬にかけては黒真珠のように光沢のある青い実をつけるなど、季節ごとの変化も楽しめます。寄せ植えのアクセントや、飛び石の隙間などに植え込むのもおすすめです。

※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)

2.3 リシマキア(オーレアなどの這い性・多年草品種)

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HHelene/istockphoto.com

HHelene/istockphoto.com

地面を這うようにふんわりと広がるリシマキアは、日陰のグランドカバーとして園芸店でもよく見かけるポピュラーな植物です。

特に「オーレア」などの多年草品種は、鮮やかなライムグリーンの葉が特徴で、暗くなりがちなシェードガーデンを照明のようにパッと明るく見せてくれます。

春から初夏にかけては、葉の色に溶け込むような可愛らしい黄色の小花を咲かせ、庭に華やぎをプラスします。這うように旺盛に成長するため、花壇の縁取りにしたり、鉢植えから枝垂れさせたりと、立体的なアレンジも自在です。やや湿り気のある環境を好み、芽が混み合いすぎると生育が衰えることがあるため、2年に1回ほど株分けを兼ねて植え替えてあげると元気に育ちます。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

3. まとめにかえて

日当たりが悪いスペースも、植物選びを工夫するだけで、心安らぐ素敵なシェードガーデンへと生まれ変わります。

直射日光を必要としない日陰の環境は、植物のお手入れに追われにくく、忙しい方にとってもゆとりを持ってガーデニングを楽しめるのが大きなメリットです。

今回ご紹介したシャガ、コクリュウ、リシマキアは、どれも環境が合えば植えっぱなしに近い感覚で楽しめますが、数年に一度、株分けや間引きを行ってリフレッシュさせると、さらに長く美しい姿を保つことができます。

新緑が美しいこの季節に、ぜひお好みの植物を取り入れて、しっとりと洗練された庭づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/7

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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LIMOガーデニング部