3.1 デメリットと慎重に検討すべきリスク
一方で、期間が長いゆえのデメリットには注意が必要です。
■利息総額の増加
借入期間が延びる分、支払う利息の総額は35年ローンに比べて大幅に増えます。シミュレーションでは総返済額に1000万円以上の差が出るケースもあり、トータルの住居コストは高くなります。
■ローン残高の減少が極めて遅い
最大の懸念点は、借金の減り方が非常に緩やかであることです。国土交通省「住宅ローンの常識が変わる!?」リーフレットによると、30歳で借入れ、60歳になった時点(30年経過後)でも、ローン残高は当初の54%、半分以上も残っている試算として記載があります。 同時期に20%まで減っている35年ローンと比較すると、その差は顕著です。
■老後の住み替えへの影響
定年退職などで収入が減少する60代以降にローンが半分以上残っていると、売却しようとしても「売却価格がローン残高を下回る」リスクが高まります。これにより、住み替えや老人ホームへの入居などの選択肢が制限される可能性があることは、あらかじめ覚悟しておくべき点です。
