1. 「NISA貧乏」は本当?月5000円が平均的な投資額という実態と、多くの人が選ぶ金融資産を解説

「投資のせいで生活が厳しい」という声が聞かれる一方で、統計データを見ると少し違った側面が見えてきます。

ここでは、総務省「家計調査報告〔家計収支編〕 2025年(令和7年)平均結果の概要」を基に、2025年の「二人以上の勤労者世帯」における月々の家計収支の平均像を確認してみましょう。

二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支 -2025年-2/6

二人以上の世帯のうち勤労者世帯の家計収支 -2025年-

出所:総務省「家計調査報告〔家計収支編〕 2025年(令和7年)平均結果の概要」

1.1 2025年平均で見る、勤労者世帯のリアルな家計収支

総務省「家計調査報告〔家計収支編〕 2025年(令和7年)平均結果の概要」によると、二人以上の勤労者世帯における平均的な家計収支は次のようになっています。

  • 可処分所得(手取り収入):約53万2000円
  • 黒字(消費支出を差し引いた額):約18万6000円

ここで注目したいのは、この黒字分がどのように使われているかという点です。

金融資産の純増額(約19万4000円)の内訳を見ると、その大部分にあたる約17万7000円が「預貯金」に回されています。

NISAなどが含まれる「有価証券」の純増額は、月平均で約5000円にとどまるという結果でした。

金融資産純増(月平均)の内訳(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)3/6

金融資産純増(月平均)の内訳(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)

出所:総務省「家計調査報告〔家計収支編〕 2025年(令和7年)平均結果の概要」

このデータからわかるように、平均的な世帯においては、依然として資産形成の中心は「預貯金」です。

統計上は、「NISAに資金を集中させすぎて生活が困窮している」という世帯が多数派とはいえない状況がうかがえます。