2. なぜ1円玉は「作れば作るほど赤字」なのか?
では、なぜ額面以上のコストがかかってしまうのでしょうか。
その最大の理由は、1円玉の材料である「アルミニウム」の価格高騰です。
近年、資源価格の上昇や為替の影響などにより、アルミニウムの調達コストが上がっています。それに加えて、製造するための人件費や機械の稼働費などもかかります。
実は、造幣局は硬貨1枚あたりの具体的な製造コストを公表していません。しかし、国会に提出された質問主意書の中でも「製造コストは約3円と言われている」と取り上げられるなど、額面以上のコストがかかっていることは周知の事実となっているのです。
ここで、参考として他の日本の硬貨の主な素材についても確認しておきましょう。
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1円玉:アルミニウム
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5円玉:黄銅(銅と亜鉛の合金)
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10円玉:青銅(銅、亜鉛、スズの合金)
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50円玉・100円玉:白銅(銅とニッケルの合金)
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500円玉:ニッケル黄銅、白銅、銅(バイカラー・クラッド貨幣)
硬貨の種類によって様々な金属が使われており、それぞれの金属価格の変動が製造コストに大きく影響を与えます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)