何かとバタバタし、せわしない朝。特に子供のいる家庭では、1秒たりとも無駄にできないくらい忙しいものです。3人の子供がいる筆者の家でも、慌ただしく朝食の準備している最中に「パン食べたい」「和食がいいんだけど」「シリアルある?」と口々に食べたいものを言ってくると、頭がパンクしそうになることがあります。

かつて筆者の家では、3人全員が同じものを食べることを前提に朝食を準備していました。しかし、パンがあまり好きではない子に強制しても食が進まなかったりして、果たして給食までお腹が持つのかと心配になることも。その不安は的中し、「3時限目の終わりにお腹がすく」と子供が口にするようになってきたのです。

子供達全員がしっかり朝食を取ってから登校する方法はないかと考え、改善策を実施してみたところ、3人全員が「もうお腹いっぱい」と言って家を出るまでになりました。そこで今回は、好みがバラバラで困る朝食の悩みを解消できたプロセスをご紹介していきます。

朝食の不満が子供や自分にもたらした大きなマイナス

何が問題なのかを把握しなければ改善策も出てきません。筆者は、まず朝食の問題点を洗い出すことから始めました。

問題点1. 朝からイライラすることが多い

せっかく作った朝食で、子供達から文句を言われるとイライラしてしまいます。「パンが食べたかった」「今日はご飯じゃないの?」という言葉にカチンときて、「いいから早く食べて支度しなさい」と繰り返す毎日。朝から子供とケンカしたがる母親などいません。しかし、明るい笑顔で子供を送り出したいと思っていても、朝から衝突して双方が不機嫌なまま暗い雰囲気で朝の支度をすることが多くなっていきました。

問題点2. 3人の子供の好みがバラバラ過ぎて作る量が難しい

朝食の定番でもある、だし巻き卵に味噌汁、鮭と納豆にご飯を準備しても、「だし巻き玉子少しと鮭とご飯は食べる」「鮭は食べたけどパンが食べたい」というように、子供達の好みがバラバラ。特に味噌汁は、3人全員が夕食だけにしたいと訴えてきたので早々にメニューから消えました。味噌汁以外も、1人の食べる量が異なるので作る分量の加減も難しく、イライラが募る原因になっていました。

問題点3. 給食前にお腹が減る子供と、残り物で体重が増えた筆者

3人の好みは和洋バラバラで、洋風にすれば誰かが残し、和風にすればまた誰かが残すの繰り返しの日々が続きました。その結果、子供は「給食前にお腹がすく。早い日は3時限目の後に腹ペコ」と言うように。一方、残った朝食を捨てるのはもったいないと食べていくうちに、筆者の体重が増えてしまったのです。「本気で朝食改革をしないと!」と思ったのは、この2つが重なった頃でした。

親子ともにウィンウィンな結果になった朝食改革

2つの問題点を踏まえて、朝の忙しい時間帯でも子供が朝食をたくさん食べるようになる工夫を実践していきました。