シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年7月3日に更新されたトリドールHDの2019年6月既存店売上高は、対前年同月比105.1%でプラス成長になりました。

内訳は客数106.0%の一方で、客単価は99.19%のマイナスに。客単価は今期3カ月マイナスが継続中ですが、客数のプラスでカバーしている状態です。

一方で全店売上高は111.7%となり、5月に続き110%を超える成長を見せました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、これまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、4月がマイナス成長となりましたが、5月・6月はプラス成長。前期はプラス成長が2カ月に留まりましたが、今期は既にQ1で2カ月プラス成長を達成するなど堅調に推移中です。なお、前期は客数のマイナスに対し、客単価がプラスの月が多かったものの、今期は客単価のマイナスが続いており、前期とは逆の状態となっています。

一方、全店売上高は前期もマイナス月となったのは9月のみであり、9カ月続けてのプラス成長を維持しています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月末の4,200円台を天井に下落がスタート。昨年12月25日に1,642円で安値を更新後に反転し、5月上旬までに2,500円を回復しました。しかし再び急落し1,800円台にまで下落しましたが、6月に入り上昇を見せ、2,000円を回復し2,500円を目指す上昇を見せています。

客単価のマイナスが継続する中でも、既存店売上高のQ1は2カ月プラス成長と堅調に推移しています。このトレンドがどこまで続くのか注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次売上高レポート

LIMO編集部