春の柔らかな日差しを感じる日が増え、街の園芸店にも色とりどりの花が並ぶ心浮き立つ季節ですね。お庭やベランダを整えて、新しい季節を迎えたいという気持ちが高まる方も多いのではないでしょうか。
一方で、年齢を重ねるなかで「この広いお庭をいつまで維持できるだろうか」「物価も上がる中、趣味にお金をかけすぎるのも……」と、これからの暮らしに少し不安を感じることもあるかもしれません。
この記事では、70代からの暮らしに優しくフィットする「手軽で体への負担が少ないガーデニング」のヒントと、将来を見据えて知っておきたい「お庭の管理・法律知識」についてお話しします。
1. 70代シニア世代のゆったりガーデニングは「多年草」と「鉢植え」がオススメ
1.1 コスパ抜群!毎年咲いてくれる「多年草」の魅力
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パンジーなどの「一年草」は華やかですが、ワンシーズンで一生を終えるため、季節ごとに苗や土を買い替える必要があり、維持費がかさみがちです。
そこでおすすめしたいのが「多年草」です。一度植えて環境が合えば、翌年以降も自らの力で芽を出し、花を咲かせてくれます。完全に放置できるわけではなく、数年に一度は植え替えや株分けをしてあげるとより長生きしてくれますが、毎年苗を買い替える手間は省けるため、結果としてお財布にも優しいのが嬉しい特徴です。
1.2 腰痛予防にも。地植えから「鉢植え」へのシフト
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広すぎる花壇のお手入れは、体力勝負になることもありますよね。体力が十分なうちに、管理スペースを少しずつ縮小し、両手の届く範囲の「鉢植え」へと移行していくのは、将来的な身体の負担を減らす賢い選択です。
フラワースタンドなどを利用して「かがまずに作業できる高さ」に鉢を置けば、腰をいたわりながら日々の小さな変化に気づきやすくなります。
ただし、鉢植えは地植えよりも土が乾きやすいため、特に夏場はこまめな水やりのチェックが必要になります。無理なくご自身のペースで管理できる鉢数から始めるのが長く楽しむコツですよ。
2. 春のお庭をセンス良く彩る!育てやすさも魅力の多年草3選
それでは、鉢植えでも育てやすく、毎年美しい姿を見せてくれるおすすめの多年草をご紹介します。
2.1 クリスマスローズ
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「冬の貴婦人」とも呼ばれ、寒さに強く、寂しくなりがちな冬から春のお庭を落ち着いた雰囲気で彩ってくれます。
【育て方のコツ】 夏は半休眠するため、土の表面が乾いてから数日待つくらい、控えめにお水をあげてくださいね。過湿は根腐れの原因になりやすいため、風通しの良い涼しい日陰で夏越しさせてあげましょう。
2.2 宿根ネメシア
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小さく可憐な花が鉢からふんわりと溢れるように咲き、甘く優しい香りが魅力です。
【育て方のコツ】 梅雨前や花が終わった後に、草丈の半分ほどまで「切り戻し」をして風通しを良くしてあげると、夏の蒸れを防ぎやすくなり、秋に再び美しいお花を咲かせてくれます。
2.3 ギボウシ(ホスタ)
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美しい斑入りの模様など多彩な葉の表情を楽しめるカラーリーフです。日陰でも育ちやすいのが特徴です。
【育て方のコツ】 比較的管理がしやすい植物です。直射日光の当たらない半日陰で育ててあげてくださいね。また、春先の柔らかい葉はナメクジに狙われやすいので、早めの対策が美しさを保つコツです。
3. 広すぎるお庭はどうする?負担を減らす「庭じまい」と雑草対策
ご自宅の庭だけでなく、ご両親から受け継いだものの遠方で管理が難しいお庭など、広すぎる敷地の雑草管理に頭を悩ませている方もいらっしゃるかもしれません。
3.1 植物の力を借りる「グランドカバー」
シバザクラ6/7
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広い範囲の草むしりの負担を軽くするには、地面を覆う「グランドカバー」が役立ちます。
春に一面の花を咲かせる「シバザクラ」や、踏むと爽やかな香りが広がる「クリーピングタイム」などは、横に広がる力が強く、雑草を抑えるのに一役買ってくれます。
3.2 植物のお世話が難しい場合は?
「頻繁にお手入れに通えない」という場合は、無理に植物にこだわる必要はありません。「防草シート+砂利」の組み合わせは、雑草を防ぎつつ歩くと音が鳴るため防犯面でも安心です。
ただし、落ち葉が溜まったり数年経つと隙間から草が生えることもあるため、定期的なメンテナンスは必要になります。
また、トゲのある「メギ」などを植栽に取り入れると自然な防犯対策になりますが、ご自身やご家族、配達員の方が通る動線は避け、窓の下などに限定して植えるように配慮してくださいね。
4. 【重要】「とりあえず放置」はNG!知っておきたい税金・法律のリスク
誰も住んでいない相続した空き家や、手入れが難しくなったご自宅のお庭。「とりあえずそのままに……」としがちですが、放置には法的なリスクが潜んでいます。
4.1 改正空き家法による増税と過料リスク
2023年の法改正により、雑草が生い茂るなど適切な管理がなされていない「管理不全空家」も行政の指導対象となりました。
すぐに税金が上がるわけではありませんが、自治体からの「助言・指導」を経て「勧告」を受けると、固定資産税の優遇措置が解除され、税負担が大幅に増える可能性があります。
さらに、その後の「命令」に従わない場合に限り、最大50万円の過料が科される可能性もありますので、早めの対策が大切です。
4.2 2026年4月にスタートした「住所等変更登記の義務化」
2024年の相続登記義務化に続き、2026年4月から「住所や氏名の変更登記」も義務化がスタートしました。
- ルール: 住所や氏名・名称の変更の日から2年以内に登記申請が必要
- 罰則: 正当な理由なく怠った場合、5万円以下の過料の対象となる可能性
ここで最も注意したいのは、「施行日(2026年4月1日)より前に引っ越しをした人」も対象になるという点です。
すでに変更済みの場合でも、令和10年(2028年)3月31日までに手続きを済ませる必要があります。
ただし、本人が手続きをしなくても法務局側で他の公的情報から確認してくれる「スマート変更登記」も導入されていますので、ご不安な場合は一人で悩まず、法務局の窓口や専門家に相談しましょう。
5. まとめにかえて
「庭じまい」という言葉には少し寂しい響きがあるかもしれませんが、決して植物との別れではありません。
重いスコップを置き、小さなハサミとジョウロで無理なくお手入れできるスタイルへシフトすることは、ご自身の体をいたわり、自由な時間を豊かにするためのポジティブな選択です。
体力の変化を感じ始めた今だからこそ、管理の負担を減らしながら「本当に好きな植物」だけを手元に残す。
この春、これからの暮らしに優しく寄り添ってくれる、お気に入りの一鉢を見つけることから始めてみませんか。
参考資料
LIMOガーデニング部