シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年7月2日に更新されたサイゼリヤの2019年6月の既存店売上高は、対前年同月比100.3%とプラス成長になりました。2カ月連続でのプラス成長です。

内訳としては客数が98.5%、客単価が101.9%で、客数のマイナスを客単価のプラスがカバーした形です。

また、全店合計の売上高は100.4%で、既存店同様プラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年8月期のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は今期初のプラスとなった5月に続き、6月もプラス成長となりました。客数はマイナスが続いているものの、客単価が5月、6月いずれも高い伸びを見せ、プラス成長を果たしています。ただし客数は5月の99.1%に比べ6月は98.5%となり、若干数字が落ち込みました。

一方、全店売上高はプラス月6カ月・マイナス月4カ月で、プラス月がマイナス月を上回る状況です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は昨年12月25日に1,696円の安値を更新後に反転し、1月には2,000円を回復しました。4月まで横ばいで推移しましたが、4月11日に窓を開けて上昇し、5月には2,574円まで上昇しています。しかしその後は再び横ばいの推移が続き、現在は2,400円付近での取引が継続中です。

既存店売上高は5月、6月とプラス成長が続きました。今後もこのトレンドが続くのかが注目されます。

サイゼリヤの過去1年間の株価推移

参考資料:サイゼリヤ月次報告(2019年8月期)

LIMO編集部